| タイトル |
家蚕卵黄の生体膜融合特性 |
| 担当機関 |
蚕糸・昆虫農業技術研究所 |
| 研究期間 |
1995~1995 |
| 研究担当者 |
玉田靖
都島美行
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| 発行年度 |
1995 |
| 要約 |
イオンチャネル活性の測定方法であるリン脂質平面膜法を用い、家蚕卵黄の待性を調べ、電位に応じて生体膜に融合する成分があることを見出した。卵黄をゲル濃過法により分画し、各分画の特性を調ベ、卵特異性タンパク質がその主な要因であることを見出した。
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| 背景・ねらい |
家蚕卵に含まれる主要なタンパク賛は卵黄であり、これはビテリン、卵特異性タンパク質(ESP)、および分子量3万前後のタンパク質から構成されている。ビテリンとESPには糖・脂質・リン酸が結合している。また、ESPには数カ所の疎水性領域がある。すなわち、家蚕卵黄には生体膜との関連性が見込まれるが、これは全く解明されていない。胚発育の人為的制御、例えば家蚕卵凍結保存などの必要性は高まっているが、その実現には卵黄の機能・挙動の解明が不可欠である。そのため、人工的な生体膜を用い、卵黄の生体膜融合待性を調べる。
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| 成果の内容・特徴 |
- 電解質溶液中で、リン脂質を用いた平面状の2分子層膜を作成した(図 1)。一方、ゲル濾過法により、ビテリン(分画A)、ESPとビテリンの混合物(分画B)、分子量3万前後のタンパク質(分画C)、およびタンパク質以外の成分(分画D)、以上4分画を卵黄から得た(図 2)。
- 膜の近傍に末分画の卵黄を添加すると、膜に電位を加えると膜電流が変化し始め(図 3)、卵黄中のある物質が電位に促されて膜に融合するものと思われる。
- 分画CとDをリン脂質膜に添加しても、膜電流は一切変化しなかった。
- 分画Bは、末分画の卵黄と同様の生体膜融合性(図 4)を示した。
- 分画Aは、膜電位の方向に依存しない融合性を示した。
- 未分画の卵黄は、ESP単独の場合よりも生体膜融合性が高いと思われる。
- ビテリンにも生体膜融合性があると思われるが、ESPとは異なる待性である。
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| 成果の活用面・留意点 |
trans側電位がマイナスである細胞、例えば安静状態の神経細胞にESPが作用する場合、神経毒と同様の影響を与える恐れがあり、その生理的機能を十分かつ慎重に調べる必要がある。
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| 図表1 |
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| 図表2 |
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| 図表3 |
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| 図表4 |
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| カテゴリ |
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