細繊度・広食性蚕品種「ほのぼの」

タイトル 細繊度・広食性蚕品種「ほのぼの」
担当機関 蚕糸・昆虫農業技術研究所
研究期間 1997~2000
研究担当者
発行年度 1997
要約 細繊度・広食性蚕品種「ほのぼの」を育成した。本品種は繊度が約2.2デニールの細繊度特性と広食性とを併せ持つ品種で、低コスト人工飼料育による高品質繭の生産が期待される。
背景・ねらい 広食性蚕品種は低コスト養蚕業を確立するための一翼を担うものと期待されている。しかしながら、既存の広食性蚕品種は普通品種に比べて繭糸質などに弱点があるため、繭糸質に特徴を持つ広食性蚕品種の育成が求められている。そこで、高付加価値化・差別化できる製品開発に用途が期待できる細繊度特性を持つ広食性蚕品種を育成する。
成果の内容・特徴
  1. 細繊度・広食性系統として選抜した日本種のN32と中国種のCS6を組合わせた二元交雑種の「S32×CS6」を平成9年度の農林水産省委託蚕品種性状調査に提出した結果、平成10年1月に細繊度・広食性蚕品種「日513号×中514号」(愛称:ほのぼの)として指定された。
  2. 原種のうち中国種の中514号は限性斑紋品種であるが、交雑種はいずれが母体になっても形蚕になる。原種の性状に欠点がなく、飼育と採種を行う上で特に問題はない(表1)。
  3. 「ほのぼの」は低コスト人工飼料によく適合し、発育が良好で眠期もよく揃い飼育が容易である。繭糸繊度は2.2デニール内外で既存の細繊度品種並であり、繭重、収繭量、生糸量歩合などの計量形質も既存の細繊度蚕品種と概ね等しいものと見られている。
  1. 低コスト人工飼料育を用いた通年多回育による高品質繭の生産が可能である。
  2. 高品位性が求められるので、飼育取扱に注意し、バラツキのない品質の揃った原料繭を生産する必要がある。
  3. 細繊度であるため解じょ率が不安定になりやすいので、上蔟時には通風、換気を行い、多湿にならないように努めることが重要である。
[その他]
研究課題名:超細繊維度糸・広食性蚕品種の育成
予算区分 :大型別枠(新需要創出)
研究期間 :平成9年度〈平成3~12年度)
発表論文等:1)ダイアレルクロスによるLPY-141飼料に対する蚕摂食性の遺伝分析,日蚕講要,64号,1994
成果の活用面・留意点
  1. 低コスト人工飼料育を用いた通年多回育による高品質繭の生産が可能である。
  2. 高品位性が求められるので、飼育取扱に注意し、バラツキのない品質の揃った原料繭を生産する必要がある。
  3. 細繊度であるため解じょ率が不安定になりやすいので、上蔟時には通風、換気を行い、多湿にならないように努めることが重要である。
図表1 227354-1.gif
図表2 227354-2.gif
カテゴリ カイコ 高付加価値 低コスト 品種

こんにちは!お手伝いします。

メッセージを送信する

こんにちは!お手伝いします。

リサちゃんに問い合わせる