高品質・多収ヤーコン新品種‘サラダオトメ’

タイトル 高品質・多収ヤーコン新品種‘サラダオトメ’
担当機関 四国農業試験場
研究期間 2000~2000
研究担当者 杉浦誠(農研センター)
中西建夫
土井芳憲(資源作物育種研)
発行年度 2000
要約 〔要約〕キク科の根菜ヤーコン‘サラダオトメ’は、北海道等の寒地・寒冷地では安定して多収で、塊根の裂開が少なく外観の品質が優れ、塊根の貯蔵性が優れている。
キーワード ヤーコン、‘サラダオトメ’、品質、貯蔵性四国農業試験場 作物開発部 上席研究官
背景・ねらい ヤーコンは、多量のフラクトオリゴ糖を塊根に含み、生食が可能で幅広い調理特性を持つことから、機能性に富んだ新しい根菜としての普及が期待されている。日本では、1985年にニュージーランドから導入されたペルー原産系統(SY1~SY23)が、唯一普及している。導入系統は多収性であるが、塊根に裂開が多く貯蔵性に問題があった。このため、日本の風土に適応した、塊根の裂開が少なく貯蔵性の良い多収品種を育成する。
成果の内容・特徴
  1. ‘サラダオトメ’は1985年にニュージーランドから導入されたペルー原産系統の一つ‘SY12’を花粉親に、1991年にボリビアから導入した‘SY102’を種子親にして、1991年秋に交配採種した、世界で初めての人工交配に由来する系統である。1994年から生産力検定試験、1996年から北海道立花・野菜技術センターで系統適応性検定試験を実施した結果、多収性と外観の良さが評価されたため、命名登録を行った。
  2. 標準品種‘SY11’に比較して北海道では同等以上の多収を示す。東北、四国、九州ではほぼ同等で、四国の山間地では少ない(表1)。
  3. ‘SY11’に比べて、茎長は同程度、茎数は多く茎葉重が重い。草型は中間型である(表2)。
  4. 塊根の皮色は、浅灰茶色で‘SY11’と同色であるがやや白っぽい。肉色は、黄白で‘SY11’より白い。フラクトオリゴ糖含量は‘SY11’と同等で糖度はやや低く水分は多い(表3)。裂開は出現率・程度とも少なく外観が優れる。貯蔵した場合、腐敗率および・肉質の低下とも‘SY11’より少なく、貯蔵性が優れる(表4)。
成果の活用面・留意点
  1. 北海道等の寒地・寒冷地、および標準品種‘SY11’が普及している塊根の裂開が激しい地域における栽培が適する。
  2. 塊根の肉色が白く水分が多いので、サラダや酢の物等の生食に適する。褐変程度は他の品種と同程度なので、水洗いしてすぐにドレッシングやポン酢等をかけると、褐変をかなり防止出来る。ゆがいても褐変は防止でき、食感は損なわれない。
  3. 早期肥大性に乏しく早掘り栽培には適さないが、遅掘りしても裂開程度の増加が少なく、貯蔵性がよいので、遅出し栽培に適している。
図表1 227653-1.gif
図表2 227653-2.gif
図表3 227653-3.gif
図表4 227653-4.gif
カテゴリ 寒地 きく 機能性 新品種 多収性 品種 ヤーコン

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