タイトル | 農地排水系に適用する浸透性沈砂池システム |
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担当機関 | 農業工学研究所 |
研究期間 | 1995~1997 |
研究担当者 |
臼杵宣春(北陸農政局) 桐 博英 小林宏康 常住直人 相川泰夫 中 達雄 島崎昌彦(四国農試) |
発行年度 | 1997 |
要約 | 農地排水系において、濁水流出抑制のために、74μm以下の浮遊砂の流出を抑制する浸透性沈砂池構造を考案した。その構造システムの暗渠濾層は浮遊砂を吸着し、暗渠排水機能は重力沈降を促進する。 |
背景・ねらい | 浮遊砂の制御は、従来、水中における重力沈降作用(沈殿)により行って来たが、このためには、大容量の沈砂池が必要となり、小規模排水系では設置が不可能である。このため、沈砂池を補助水源としての利用計画のない場合には、沈砂池を浸透型とし、鉛直下方の流れを形成させ、重力沈降を促進させることにより、浮遊砂を制御するシステムを考案した。本沈砂池は、沈砂池底部に設置した暗渠濾層により、濁水の直接的浄化を行い、下流へ排水させる。常時は沈砂池は空虚になっているため、降雨流出時に濁水の貯留効果が発揮できる |
成果の内容・特徴 |
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成果の活用面・留意点 | [成果の活用面・留意] 農用地からの土砂流出に起因する濁水抑制工法として実用化が望まれ、基礎的室内実験結果を現地スケールの規模で今後実用化する必要がある。なお、暗渠濾層の浸透能の低下を抑制する濾層構造をさらに検討する必要がある。また、理論上求めた表面負荷率(wo)に対して、適用する安全率を設計上明らかにする必要がある。 |
図表1 | ![]() |
図表2 | ![]() |
図表3 | ![]() |
図表4 | ![]() |
図表5 | ![]() |
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