農業集落排水処理施設整備に関する住民意識の地域間比較

タイトル 農業集落排水処理施設整備に関する住民意識の地域間比較
担当機関 (独)農業工学研究所
研究期間 2001~2003
研究担当者 上田達巳
端 憲二
本間新哉
木俣 勲
発行年度 2001
要約 集落排水事業に対する住民意識を、TN法及びDEMATEL法により事業実施後調査すると、岩手県盛岡市矢巾町では身近な生活環境改善効果を中心に評価されるのに対し、福島県会津田島町では定住条件の改善効果が全般的に評価される。
背景・ねらい
集落排水事業を推進し、しかも整備された施設を良好に管理してゆくには、地域住民自身が積極的に施設を活用していこうとする意欲を引き出す説得力のある事業の展開が不可欠である。このため、都市近郊地域と考えられる盛岡市矢巾町及び中山間地域と考えられる会津田島町において調査を行った。つぎにこの2地区で事業実施後にブレーンストーミンゲを基本にしたTN法(東北農試法)及びグラフ理論に基づくDEMATEL法(Decision Making Trial and Evaluation Lab oratory method)により、住民の事業に対する意識を検討するとともに、分析結果を比較することにより、住民の意識について地域間での相違点を明らかにする。
成果の内容・特徴
  1.  TN法により調査項目を整理し、アンケート調査表を作成した。アンケート調査終了後調査データをDEMATEL法により分析した。アンケート調査表の配布については対象者数は60人で、属性毎に同数になるように配布を役場担当者に希望したが、結果は表1のようになり、有効回答数は都市近郊地域(施設対象人口608人うち農家人口405人)では36人、中山間地域(施設対象人口295人うち農家人口253人)では27人であった。
  2.  DEMATEL分析では、直接的に項目間で影響を与える場合と影響を受ける場合に分けて算定する。さらに全般的な傾向を検討するため、両方の場合を総合的に算定する。集落排水処理水の再利用における指標微生物の動態の解明
    有機物循環利用のための処理技術及び自然エネルギー利用技術の開発
    交付金研究
    2001~2002年度
    上田達己、石田憲治、松森堅治、端 憲二
    Ueda, T., Ishida, K., Matsumori, K. and Hata, K., Rice paddy field for the
    removal of indicator microorganisms, Water Research, 投稿中は、総合的な算定結果を示している。図1、2は表2の効果項目のうち高い評価を受けた効果項目間の関係を模式的に示している。
  3.  図1、2において都市近郊地域では「清潔感の向上」と「水洗化」の両効果項目に矢印の数が集中している。また中山間地域では、「臭気がなくなる」の効果項目に矢印の数が集中している。この項目が定住条件の改善効果の各項目と高い相関がある。
  4.  農業集落排水事業は地域住民に様々な効果をもたらしている。その効果の内容は地域的な条件によって異なるものの農村生活において基本的な役割を果たしている。

成果の活用面・留意点 2地区での調査結果であるが、他の地区の調査結果と比較することによって、住民意識の地域間比較に役立つと考えられる。
図表1 227876-10.gif
図表2 227876-7.gif
図表3 227876-8.gif
図表4 227876-9.gif
カテゴリ 中山間地域

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