4.視覚行動の特性指標を活用した景観評価法

タイトル 4.視覚行動の特性指標を活用した景観評価法
研究期間 2000~2002
研究担当者 山本徳司
発行年度 2002
要約 静止景観画像に対してアイマーク・レコーダを活用し、メッシュ単位で注視特 性を抽出する実験法を開発した。この方法により得られる誘目拡散度や集中度等の注視特性指標を用いて、景観に対する定量的な評価ができる。
背景・ねらい  農村景観の評価では、これまで、SD法や一対比較法等の評価尺度を使った手法が多く用いられており、注視行動を直接的に計測する観測的手法は定量化が困難であるため、十分活用されてこなかった。しかし、視覚行動と評価との関係を直接把握する景観の定量的評価法を開発することは、より良い農村景観形成において重要な課題である。そこで、アイマーク・レコーダを活用した静止景観画像のメッシュ単位分析法を開発し、この方法により得られる注視特性指標から景観に対する心理評価を定量化する。
成果の内容・特徴 アイマーク実験法と分析法の開発
  1. アイマーク被験者と静止画像との位置関係や提示画像条件等は、アイマーク視野カメラの水平画角は視野角を補完する62°、被験者と投影画像の位置関係は図1のとおり
    で、使用する景観画像はレンズ焦点距離28~35mmで撮影されたものを用い、熟視角2゜で構成要素が確認できるように設定する。

  2. 評価時間は、誘目拡散度が平衡状態となる10秒が適正時間である。

  3. 多数の被験者に対する視覚行動の総合的な分析方法として、メッシュ単位(メッシュの大きさは熟視角2゜が最適)の注視特性指標を用いた分析法を開発した。

  4. 景観評価と視覚行動との関係を把握するための注視特性指標としては、景観画像内の誘目性を把握する指標としての共通認知量式、視点の集中性を表す指標としての集中度式、視点の広がりを表す誘目拡散度(図中説明)などが有効である。



景観評価と集中度、誘目拡散度との関係分析事例
  1. 農村らしさ度、好感度、イメージ定着度(図3中に説明)が高いほど、集中度が高く、 誘目拡散度は低いことが判明した(図2)。景観の評価については、様々な文献があるが、評価を上げるためには、景観の持つ意味が明確で、集中できる視点を設けることが肝要である。

  2. 景観評価と視覚認知指標との関係で景観画像を整理することにより、画像内にある構成要素の種・量と景観評価との関係が明らかとなる(図3)。

成果の活用面・留意点
  1. 本手法を活用した景観評価結果は一事例であり、今後、様々な対象により実験を行うことによって、農村景観の整備指針等に活用できる。

  2. アイマーク・レコーダが網膜反射式のものであれば、本手法は適用可能である。


図表1 227897-1.gif
図表2 227897-2.gif
図表3 227897-3.gif
カテゴリ 評価法

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