バイオマス変換プラントの性能・コスト評価

タイトル バイオマス変換プラントの性能・コスト評価
担当機関 (独)農業工学研究所
研究期間 2003~2004
研究担当者 柚山義人
中村真人
生村隆司(日本有機資源協会)
小原章彦(日本有機資源協会)
発行年度 2005
要約 堆肥化やメタン発酵など8種のバイオマス変換技術について、プラントの規模別に物質・エネルギー収支などの性能をとりまとめた。また、建設費、維持管理費及び期待できる収入などからプラント設置による経済性を評価した。これらの情報は、バイオマス利活用構想策定に活用できる。
キーワード
バイオマス変換技術、物質・エネルギー収支、経済性、バイオマス利活用構想策定
背景・ねらい 地域においてバイオマスの利活用推進計画を策定するに当っては、どのようなバイオマス再生資源に需要があるかを把握した上で、導入すべきバイオマス変換技術を決定する必要がある。各々のバイオマス変換プラントには原料バイオマスに対する適性がある。本研究では、各種バイオマス変換プラントの性能とコストについて概要をとりまとめることを目的とした。
成果の内容・特徴
  1. 堆肥化、メタン発酵、炭化、飼料化、BDF(バイオディーゼルフューエル)化、直接燃焼、ガス化、固形燃料化について、原料バイオマスの種類別に適用性を整理した(表1)。
  2. 対象地域における原料バイオマスの供給量や再生資源の需要量を念頭において、何をどのくらい用いると何がどのくらいできるか、エネルギーがどのくらい必要かまたは生成できるか、環境への影響がどのくらいになるかを理解できるようにプラントの性能をとりまとめた(例:図1)。
  3. 乳牛ふん尿と食品廃棄物を原料バイオマスとした場合について、各種のプラントを建設・運転するための経費と期待できる収入を見積もった。建設費は公定金利を約4%とし20年で返済金が1.5倍になると想定し、20年間の総コストを「建設費×1.5+(維持費管理費-収入)×20年」で求め、プラントの規模別、プラント建設に伴う補助金の有無別にとりまとめた(例:図2)。
成果の活用面・留意点 地域におけるバイオマス利活用構想策定時に基礎的な情報として活用できる。また、バイオマス利活用に係わる物質・エネルギー解析にも情報を提供する。
コスト評価に当たっては、生成した物質・エネルギーに確実な需要があることを前提としている。事業の実施は、プラントにおける採算性だけでなくバイオマス利活用がもたらす多面的な外部経済効果も考慮して判断する必要がある。
図表1 228051-1.gif
図表2 228051-2.gif
図表3 228051-3.gif
カテゴリ コスト 乳牛

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