園芸施設における環境計測データの共有活用を可能とするWebサービスシステム

タイトル 園芸施設における環境計測データの共有活用を可能とするWebサービスシステム
担当機関 (独)農業・食品産業技術総合研究機構 農村工学研究所
研究期間 2006~2008
研究担当者 奥島里美
佐瀬勘紀
森山英樹
石井雅久
発行年度 2007
要約  ユーザー登録すれば無料で試用できる環境計測データの集録・解析用Webサービスシステム。生産者や研究者等がデータを共有し栽培技術の向上に活用することが可能で、Web上にデータベース機能と評価・診断サービスの場を提供。
キーワード 施設園芸、データベース、オンラインアプリケーションサービス
背景・ねらい  施設園芸では、環境に関する計測データを蓄積して、それを生産に活用しようとする気運が高まっている。そこで、園芸施設において計測されるデータをネットワークに蓄積でき、生産者や試験研究機関等のグループが集録されたデータを共有して栽培技術の向上に活用し合える場として、インターネット上にサービスシステムを構築する。単純で利用者が自らのアイデアを手軽に盛り込めるようなデータ共有・解析ツールを目指す。
成果の内容・特徴
  1. 登録ユーザーはデータ入力フォームのレイアウトをWebインタフェースで自由に作成・変更し、データの入力や管理・整理ができる。データを共有できるグループを設定し、共有データを活用し合うことができる(http://nextgrow.dc.affrc.go.jp/labo/)(図1)。
    利用例としては、イチゴの養液栽培グループ内にて、養液のEC変化など必要なデータの入力フォームを作成し、各メンバーがそのフォームに入力することにより、各メンバー間でデータの共有が可能になる。その結果、グループ全体で、より多くのデータを用いて養液の管理法を検討することができる。
  2. 一般的で単純なデータベース(次頁の※を参照)のため、入力されたデータを評価,診断するWebサービスとして表示することも容易である。
    利用例としては、グループで、温室内外の温湿度と純放射データを登録できる入力フォームを作成する。メンバーがデータを登録すると自動的に、その温室の換気量と蒸散量を推定するサービスの提供が可能である。それは他の登録温室の値とあわせて図にプロットされるので、他の温室との比較・検討ができ、必要に応じて専門家の支援を受けることが可能となる(図2)。
成果の活用面・留意点
  1. ユーザー登録すれば、無料で試用できる。ただし、入力できるデータは施設園芸における環境計測データに限る。
  2. デフォルトのユーザータイプは、入力フォームの作成およびグループのデータ管理ができるグループ管理者であるが、自身のデータのみ管理できるプロジェクトメンバーも選択でき、すでに共用利用され始めている。
  3. 生産者にとっては、環境計測データをグループ内で共有することで、生産者相互の環境を比較でき、グループ全体として情報交換ができる。ただし、情報の公開・非公開についてはグループで判断できる。
  4. 試験研究機関等にとっては、環境の評価、診断法を開発するにあたっての生産者のニーズの把握や実際のデータによる検証に利用できる。
図表1 228162-1.gif
図表2 228162-2.gif
カテゴリ いちご 栽培技術 施設園芸 データ管理 データ共有 データベース 養液栽培

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