農協系統金融の構造変化と組織・運営体制問題

タイトル 農協系統金融の構造変化と組織・運営体制問題
担当機関 農業総合研究所
研究期間 1996~1998
研究担当者
発行年度 1996
要約 1980年代以降、我が国農家は専業的農家と非専業的農家に資金的に分化し、加えて農村の都市化、混住化の一層の進展のため、組合員の利害関係は多様化している。このため既存の農協の組織・運営体制については大幅見直し・再構築が必要である。
背景・ねらい 我が国の農協は、経済的に均質な農家で構成される「むら」を基盤に成立してきた。農協
における農家の組織率がほぼ100%と世界的に見て異常に高いことには、そうした事情
がある。しかし、1970年代以降の、我が国農業の不況のなかで農家が専業的農家と非
専業的農家に資金的に分化し、加えて、農村の都市化、混住化の過程で非農家組合員が大
幅に増加し、農協の組合員の利害は従来のように一様でなく、しかも、農協の組織、運営
体制はこうした変化に必ずしも十分対応してきた訳ではない。本研究では、農協系統金融
をめぐる変化の要因を明らかにすると共に、組織、運営体制に関する問題と今後の課題を
整理することを目的としている。
成果の内容・特徴
  1. 1970年代まで、「むら」の意思決定と農協の意思決定は矛盾なく一致し、このため農
    協は、農業、農家および農村の発展に積極的な役割を果たすことが出来た。しかし、その
    後は、農家の資金的な分化、農村の都市化、混住化のため非農家組合員が増加し、組合員
    の利害は多様化したため、従来のような「むら」を介する農協の意思決定の体制、言い換
    えればいままでの組織・運営体制の大幅な見直し・再編が必要である。
  2. この間、農業金融という農協独自の事業基盤が大幅に縮小し、他方で金融自由化の急速な
    進行の下で他の金融機関との競争が激化し、他金融機関が農村あるいは個人金融分野へ積
    極的に進出し、農協は大幅にそのシェアの低下を余儀なくされている(70年代の約4割
    から1割に低下)。
  3. 農協系統機関は、多様化した組合員の意思あるいはニーズを的確に反映し、併せて金融市
    場の変化に対応しうる新たな組織、運営体制の構築を考える必要がある。
    (表1)
    (表2)
成果の活用面・留意点 本研究は、近年の農協金融の構造変化に対処しうる農協の組織、運営体制のあり方を考え
る上で必要な基礎的な知見を提供し、この問題に関して広く議論を喚起することを目指し
たものである。
図表1 228376-1.gif
図表2 228376-2.gif
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