サヘルの草地資源の持続的利用に向けた旱魃保険の可能性

タイトル サヘルの草地資源の持続的利用に向けた旱魃保険の可能性
担当機関 農業総合研究所
研究期間 1997~1998
研究担当者
発行年度 1997
要約 西アフリカのサヘル地域では,家畜の過放牧により草地資源の劣化という問題が生じている。旱魃保険が一部の家畜を代替するため,旱魃保険の導入が草地資源の持続的利用を実現する可能性があることが示された。
背景・ねらい 西アフリカのサヘル地帯の農民は,様々な手段で旱魃の被害に対処している。中でも家畜
の飼養は,旱魃に対する重要な自己保険手段である。しかし,家畜は草地で無制限に放牧
されるため過剰放牧が引き起こされ,草地資源の劣化が問題となっている。
このようなサヘルの家畜飼養の特徴に基づき,本研究では,旱魃保険が家畜を代替する
可能性を検討した。もし代替可能であれば,旱魃保険が草地資源への圧力を軽減し,草地
資源の持続的利用の実現に貢献するであろう。
そこで本研究では,サヘルにある内陸国ブルキナ・ファソの農家家計調査データを用い
て,旱魃保険の需要を計測し,その需要が農家の家畜飼養頭数とどのような関係にあるか
を解明した。
成果の内容・特徴
  1. 旱魃保険の存在しない条件下の農家行動を計量的に分析することにより,旱魃保険の需
    要を計測した。有効需要は,旱魃のリスクの最も大きい地域で最大である。
  2. 農家を家畜飼養頭数に基づき3段階に階層化して,それぞれについて旱魃保険需要の決定
    因子を多変量解析により分析した(式1)。その結果,家
    畜を相対的に多く飼養する農家において,家計の厚生水準を変えることなく旱魃保険が家畜を
    代替できることが判明した(表1)。
成果の活用面・留意点 旱魃保険による家畜数の削減が,草地資源の状態をどの程度改善するかは,未解明である。
図表1 228430-1.gif
図表2 228430-2.gif
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