アジア諸国における米需給の変動要因分析

タイトル アジア諸国における米需給の変動要因分析
担当機関 農業総合研究所
研究期間 1998~1998
研究担当者
発行年度 1998
要約 アジア諸国における1960年代以降の米需給変動を要因分解すると,近年の逼迫化傾向には単収上昇率の低下という技術進歩の停滞が大きく影響している。またタイとベトナムでは輸出余力が今後拡大する可能性が高い。
背景・ねらい GATT交渉による米市場の部分開放の結果,米の国際需給動向を正しく認識する必要性が
高まっている。そのためには「緑の革命」と呼ばれる技術進歩がもたらした単収の上昇
や収穫面積の拡大,あるいは人口増加や途上国の経済成長等の,構造的な需給規定諸要
因の影響を,定量的かつ定性的に把握することが不可欠である。
成果の内容・特徴
  1. 世界の米市場は,1990年代前半に入り期末在庫量が減少し,逼迫基調に推移した。米の
    需給変動を供給面では単収と収穫面積,需要面では人口と1人当たり消費量の4つの要
    因の変化の効果に数量的に分解すると,1980年代には,近代品種の普及,化学肥料使用
    量の増加,灌漑面積の拡大等によってもたらされた単収上昇による供給量増加効果が顕
    著であったが,1990年代に入ると,その効果が半減した。人口増加のもたらす需要増加
    効果は,むしろ増大傾向であったために国際米市場は逼迫基調に移行した
    (表1)。 

  2. 米の大生産国である中国やインドでは,他用途との生産資源利用の競合や潜在的な需要
    拡大の可能性等により,将来の輸出余力は制限される。一方,タイとベトナムでは,単
    収上昇の可能性や国内需要の動向等からみて,今後も輸出拡大の可能性が高いと考えら
    れる(表2,表3)

成果の活用面・留意点 アジアにおける米の需給を共通のフレームワークで分析・整理したことにより,各国の
需給状況について統一的な理解が可能となった。こうした得られた知見は,世界需給モ
デル等を用いた計量的研究の基礎としても活用されうるものである。
図表1 228439-1.gif
図表2 228439-2.gif
カテゴリ 肥料 品種 輸出

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