もち性裸麦新品種「ダイシモチ」

タイトル もち性裸麦新品種「ダイシモチ」
担当機関 四国農業試験場
研究期間 1985~1997
研究担当者 土井芳憲
藤田雅也
土門英司
伊藤昌光
石川直幸
片山 正
神尾正義
発行年度 1997
要約 裸麦新品種「ダイシモチ」は、六条渦性のもち性品種で、早生で「イチバンボシ」より短稈で倒伏に強い。高β-グルカンで、「イチバンボシ」の1.6倍含まれる。粒はやや硬く、精麦白度は高い。収量性は「イチバンボシ」よりやや低い。成熟期の穂は紫穂で、粒は紫粒である。
背景・ねらい 近年の食生活の多様化の中で、かつて四国地域等で栽培されていたもち麦が見直され、地域特産品としての利用が検討されつつある。しかし、在来種のもち麦は長稈、晩生で栽培特性が不十分である。そこで、熟期、稈長、収量性等の栽培特性を飛躍的に改良し作り易いもち麦を育成して普及を図る。
成果の内容・特徴 本品種は四国農業試験場において、昭和60年12月にもち性・早生・強稈・多収・耐病性を育種目標に、センボンハダカ/モチ麦Dの交配(四交819)を行い、昭和61年11月にセンボンハダカ//(センボンハダカ/モチ麦D)F2の戻し交配(四交935)を行い、以後派生系統育種法により育成した系統である。(表)
長所
  1. アミロース含有率が約5%で「イチバンボシ」対比約1/5のもち性品種である。
  2. 「イチバンボシ」より出穂期で4日、成熟期で2日遅い早生である。
  3. 稈長は「イチバンボシ」より短く、短稈で倒伏に強い。
  4. 機能性の水溶性食物繊経β-グルカン含有率が約6%で、「イチバンボシ」対比約1.6倍含む。
  5. 精麦白度が高い。
短所
  1. うどんこ病にやや弱い。
  2. やや小粒である。
成果の活用面・留意点
  1. うどんこ病にやや弱いので適期防除を行う。
図表1 228624-1.jpg
カテゴリ 病害虫 育種 うどんこ病 機能性 新品種 品種 防除

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