青島温州に対するカラタチ系統間の台木特性

タイトル 青島温州に対するカラタチ系統間の台木特性
担当機関 四国農業試験場
研究期間 1997~2000
研究担当者 清水徳朗
瀧下文孝
内田誠
発行年度 1997
要約 〔要約〕青島温州の台木として,トロイヤシトレンジは品質並びに収量の面から優れている。トロイヤシトレンジと比べてUSDA,クライダー,ポメロイ台ではより高収量となるが,果汁の糖度は低下する。大葉系,ランス台ではわい性となるが,より高品質果が生産される。
成果の内容・特徴
  1. 11年生時における幹周は日本のカラタチ系統では和歌山系が最も大きく,大葉>ヒリュウ>栖本の順に小さい。外国系統ではポメロイ,クライダー,USDAで大きく,ロブスター,ランス,ルビドーが小さい。なお,トロイヤシトレンジも大きい(表1)。
  2. 5年間の収量は日本の系統では生育の良かった和歌山系が最も多く,大葉やヒリュウで少ない。外国系統ではUSDA,クライダー,ポメロイで多く,ルビドー,ロブスター,ランスで少ない(表1)。
  3. 果実品質のうち,着色歩合には大差なく,果汁の糖度は日本の系統では大葉>栖本>ヒリュウ>和歌山であり,外国系統ではランス>ロブスター>ディビスが高く,ウェバーフォーセット<USDA<ポメロイが低い。クエン酸は日本の系統では低い順にヒリュウ<和歌山<栖本<大葉であり,外国系ではクライダー<ポメロイ<ディビスが低く,ロブスター>ランス>ルビドーが高い。なお,トロイヤシトレンジは糖度及びクエン酸共に高い(表1)。 
  4. 11年生時の樹体構造をみると果実を除く地上部の中で葉重の割合が栖本やランスで高く,トロイヤ台で小さい。地下部の中で細根の占める割合はディビスで高く,クライダー,ヒリュウ,USDAで小さい。T/R率はクライダー,栖本で高く,和歌山で小さいなど,地上部,地下部全体の樹体構造に変化がみられる(表2)。
 
成果の活用面・留意点 〔成果の活用面・留意点〕
本成果は圃場の有効土層が浅く,土壌が乾燥しやすい事,栽植距離1×1.2mと超密植に栽植されているという条件で得られた成果である。
従って,もっと生育環境が良ければ,樹勢を良くする台木ではさらに大きく生育するであろうし,今回樹勢がかなり劣った大葉系やヒリュウ台でも満足の行く収量が得られる可能性がある。

  〔その他〕研究課題名:カンキツの傾斜地に適応した台木利用による高品質果生産技術の開発(青島温州における各種カラタチ系統台木の違いが生育及び品質に及ぼす影響)予算区分 :経常研究期間 :平成9年度(平成8年~12年)研究担当者:内田誠・瀧下文孝・清水徳朗発表論文等:青島温州へのカラタチ系統台木の違いが生育及び品質に及ぼす影響,園学誌,67(別1),1998 
図表1 228626-1.jpg
図表2 228626-2.jpg
カテゴリ 乾燥 傾斜地 台木 その他のかんきつ

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