シロツメクサによる雑草の制御 愛媛農試

タイトル シロツメクサによる雑草の制御 愛媛農試
担当機関 愛媛県農業試験場
研究期間 1998~2001
研究担当者 河内博文
杉山英治
川崎哲郎
発行年度 1998
要約 シロツメクサを、9月~10月の間に、苗立密度が100本/㎡以上となるように播種することによって夏雑草の発生し始める翌年の4月までに被覆が完成し、被覆の完成後は雑草の発生をかなり抑制でき、省力的な雑草管理が可能となる。愛媛県農業試験場・経営流通室
背景・ねらい 中山間地域においては、圃場整備を行った場合でも斜面長、段高さが大きく、農地斜面の雑草管理作業に多量の労力が必要で、この作業が経営規模の拡大を阻害する一つの要因となっている。雑草管理作業を軽減する方策の一つとして植生で地上部を密に覆って雑草の発生を抑制するという生物学的管理法がある。雑草制御を目的とした植生としては種々あるが、シロツメクサはその一つの材料であり、種子を直接播くことによって短期間に被覆することができ、省力的に植栽できるという利点がある。そこで、シロツメクサの植栽地について、雑草の発生と関係が深いと考えられる光・地温環境を調査し、雑草発生への影響を究明するとともに、その植栽方法について検討する。
成果の内容・特徴
  1. シロツメクサ植栽地においては、夏生一年草が発生する4月~8月の間は、シロツメクサの被度が大きいために光の透過及び地温の日較差が少なく、このことが夏雑草を抑制する大きな要因となっている。(表1、図1)
    しかし、10月~11月には、シロツメクサの被度が小さくなるために光の透過及び地温の日較差が比較的大きく、この時期に発芽しロゼット状態で越冬するオオアレチノギク、ノゲシが若千発生する。(表1、図1)
  2. シロツメクサを植栽する場合、苗立密度が100本/㎡以上となるように、9月~10月の間に播種すれば4月までに被覆を完成し、翌年の夏雑草から発生を抑制できる。(図1)
  3. これらの結果から、シロツメクサを農地斜面に植栽することによって雑草の発生をかなり抑制でき、多大の労力を費やしている雑草管理労力が軽減できる。
成果の活用面・留意点
  1. 中山間地域の農地斜面や遊休農耕地に適用できる。
  2. 周辺に大豆を作付けしている地域では害虫が大発生する場合があるので注意する。
図表1 228648-1.jpg
図表2 228648-2.jpg
カテゴリ 病害虫 害虫 経営管理 雑草 大豆 中山間地域 播種

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