| タイトル |
微細孔フィルム包装によるモロキュウリの果実先端部分の肥大抑制法 |
| 担当機関 |
高知県農業技術センター |
| 研究期間 |
1999~2000 |
| 研究担当者 |
岡林秀典
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| 発行年度 |
2000 |
| 要約 |
収穫後のモロキュウリをO2 透過量約1,500ミリリットル/袋・24hr・atmの微細孔フィルムで包装 すると、袋内ならびに果実内のガス濃度が著しく低酸素・高二酸化炭素状態となり、果実先端部分の肥大(仮称:先端肥大症)の抑制が可能となる。
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| 背景・ねらい |
モロキュウリはキュウリの栽培技術を生かして、ハウス栽培を中心としてほぼ周年出荷されている。しかし、6~9月の高温期において、収穫後に種子の成長が一因と考えられる果実先端部分の肥大(仮称;先端肥大症)が発生し、抑制対策が求められていた。なお、今までの技術は、収穫後厚さ0.025mm、大きさ170×110mmのポリプロピレン製多孔フィルムで果実を包装し、封紙を着けて出荷していた。
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| 成果の内容・特徴 |
- 厚さ0.03mm、大きさ170×110mm、O2透過量が約1,500ミリリットル/袋・24hr・atmのポリプロピレン製微細孔フィルムを用いて包装すると、流通時の温度が高温の場合でも先端肥大症はほとんど発生しない。また、先端肥大症のみならず、す入りの発生も著しく抑制される(表1)。
- 微細孔フィルムで包装すると、果実内のCO2濃度が著しく高まる。このため、不稔種子および稔実種子の生育が抑えられて、種子周辺部の細胞の肥大が進まないと推察される(表2)。
- 微細孔フィルムで包装すると、開封後大気に移しても先端肥大症の発生抑制効果は持続する(図1)。
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| 成果の活用面・留意点 |
- O2透過量が約1,400ミリリットル/袋・24hr・atm以下の袋では先端肥大症の抑制効果が高いが、低酸素によるガス障害(異臭、ピッティング、腐敗など)の恐れがあるので使用しない(表1)。
- 収穫直後は呼吸活性の上昇がみられるため、涼しい場所に果実を保管して、呼吸活性が低下した後に包装する。
- 包装資材にかかるコストは、封紙の溶着(現行法)と比較した場合約0.6~1.1倍となり、大きな差はみられない。また、現行法に比べて、包装に要する作業時間は短縮する。
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| 図表1 |
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| 図表2 |
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| 図表3 |
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| カテゴリ |
きゅうり
コスト
栽培技術
出荷調整
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