ウナギの種苗生産

タイトル ウナギの種苗生産
担当機関 養殖研究所
研究期間 1995~1997
研究担当者 奥澤公一
香川浩彦
黒川忠英
太田博巳
田中秀樹
発行年度 1995
要約 養殖ウナギの種苗(シラスウナギ)を生産することは非常に困難とされてきたが、人為的にサケ脳下垂体懸濁液や成熟誘発ステロイドホルモンを注射することにより、安定して、多量の受精卵や孵化仔魚を得ることに成功し、シラスウナギの生産に道が開かれた。
背景・ねらい 養殖ウナギの種苗は100%天然のシラスウナギに依存しているが、天然シラスウナギの漁獲量は年により変動が大きく、長期的に減少傾向にあり、これに伴う種苗価格の高騰が養鰻経営を圧迫している。一方、人為的種苗を生産する試みはすでに30年以上行われているにも関わらず、未だ成功していない。したがって、人為的に種苗を生産する技術を開発することは、緊急かつ重要な問題点である。
成果の内容・特徴
  1. 性的に全く未熟な養殖雌ウナギにサケ脳下垂体(性成熟を支配している内分泌器官)をすりつぶし、注射により毎週1回投与すると卵径が大きくなり成熟・排卵直前にまで達した(図1)。
  2. これらの雌ウナギに成熟誘起ステロイドを注射することにより受精可能な成熟卵を得ることができた(図1)。
  3. 得られた卵とヒト胎盤性性腺刺激ホルモンを投与して成熟した雄ウナギから得られた精子を用いて人工授精を行い多量の受精卵(図2)とふ化仔魚(図3)を得ることに成功した。
成果の活用面・留意点 本研究で開発された成熟誘起技術により安定して多量の受精卵とふ化仔魚が得られるようになり、今後、仔魚の飼育技術が確立されればシラスウナギの生産が行えるようになることが期待される。また、全く未知のウナギの産卵生態や仔魚の発生など生物学的にも非常に興味深い謎が解明される。
図表1 228970-1.gif
図表2 228970-2.gif
図表3 228970-3.gif
カテゴリ 経営管理 飼育技術

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