エゴノリの安定生産に向けて一歩前進

タイトル エゴノリの安定生産に向けて一歩前進
担当機関 青森県水産増殖センター
研究期間 1998~1998
研究担当者 吉田雅範
桐原慎二
三戸芳典
山口伸治
山内弘子
木村大
発行年度 1998
要約 青森県では全国の約50%のエゴノリを生産しているが、好不漁が著しいため、安定的な生産を目的に人工採苗および養殖試験を行った。その結果、大量採苗技術を確立し、養殖技術を開発した。
背景・ねらい エゴノリは九州では「おきうと」、青森県では「エゴテン」に加工され食されている。本藻の価格は高く、青森県では全国の約50%を生産しているが、好不漁が著しいことが問題となっており、エゴノリを安定的に生産することを目的に簡便な人工大量採苗技術および養殖技術を開発する。
成果の内容・特徴
  1. 配偶体を雌雄に選別する時、珪藻や藍藻などが混入していない藻体(単藻培養)のみを母藻として用いることにより、良い種苗を多量に生産する技術を確立した(図)。
  2. 養殖施設の形状は漁場利用および収穫量から、垂直張り(刺網)方式が最適であることが分かった。
  3. 種糸の両端を挟み込む方法によって、人工種苗の脱落を防ぎ、7月下旬の収穫前まで網地全体に生育させることができた。
  4. 青森県今別町袰月地区では、過去5年間天然エゴノリをほとんど収穫できなかったが、漁場に人工種苗を添加する増殖試験を実施したところ、本年は過去5年間と比較すると著しく水揚量が多く、その要因の1つとして増殖試験の効果が考えられる(表)。
成果の活用面・留意点
  1. 青森県での養殖開始適期は12月中旬であるため、これに遅れないようにする。また、エゴノリは過熟すると流失するため、6・7月下旬には藻体の状態を良く観察し、最も充実した時期に収穫する。
  2. 人工種苗を用いた養殖技術に改良を加えて、より高品質な製品の生産を目指すとともに、増殖試験による効果を検討する必要がある。
図表1 229105-1.gif
図表2 229105-2.gif
図表3 229105-3.jpg
カテゴリ 加工

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