二枚貝幼生の餌料となる微小植物プランクトンの増殖要因

タイトル 二枚貝幼生の餌料となる微小植物プランクトンの増殖要因
担当機関 愛知県水産試験場
研究期間
研究担当者
発行年度 2002
成果の内容・特徴
  • アサリ等二枚貝の浮遊幼生は、成貝に比べ微小な植物プランクトンしか摂餌できない。そこで、幼生にとって好適である、微小植物プランクトン(粒径10μm以下の小型画分)が豊富に存在する環境が成立する条件を、河川から流入する栄養物質の負荷量の変動との関係から探った。
  1. 大型画分のクロロフィル量は、観測日前10日間の積算栄養塩負荷量との相関が小さかったことから、大型植物プランクトンは、河川からの栄養塩負荷に依存せずに発生すると考えられた。
  2. 小型画分のクロロフィル量は、これらの要因との間に強い相関がみられ、負荷量が小さい期間にはほとんど検出されなかったことから、微小植物プランクトンの発生量は、河川からの負荷に直接的に依存し、十分な増殖を得るには大規模な出水が必要であることが示された。
[成果の活用面等]
成果の活用面・留意点 二枚貝幼生の生残を支える微小植物プランクトンは、河川の大出水時に限って増殖することが明らかになったので、二枚貝の増殖を図る上で、海域環境の維持や改善だけではなく、河川管理が同じく重要であると考えられ、総合的な水域管理指針を策定する上で参考にしていく。
図表1 229350-1.gif
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