| タイトル |
ベーリング海索餌場におけるサケの食性転換 |
| 担当機関 |
独立行政法人水産総合研究センター北海道区水産研究所 |
| 研究期間 |
|
| 研究担当者 |
|
| 発行年度 |
2003 |
| 背景・ねらい |
- 近年北太平洋沿岸諸国では、さけ・ます類の小型化と晩熟化が起こっている。その要因は密度効果と環境変動と考えられているが、いずれの要因においても最大の成長と栄養蓄積を行う索餌期に、餌料の豊度を通じた環境収容力の変化が作用していると考えられる。
- そこで、2002年夏季に日本系サケの主要索餌場であるベーリング海において、その食性の指標となる安定同位体比と胃内容物組成を調べた。
- 調査を7月と9月の2回行った。その結果、7月から9月にかけておきあみ類など動物プランクトンの割合が83%から52%へと4倍に増加した(図1)。
- これを裏付けるように安定同位体も7月から9月にかけてσ13C、σ15Nともに増加した(図2)。両同位体比とも9月のみ体長と正の相関を示したことから(図3)、大型個体が動物プランクトンの減少により餌料を魚類に転換したものと考えられた。
|
| 成果の活用面・留意点 |
- 飼育実験によりサケの生理学的パラメータを求め、食性情報と併せて索餌期における本種の餌料消費量を推定する。競合種に関して同様の分析を行い、更に餌生物の豊度と生産量を推定して索餌場における環境収容力を推定する。
- これらの成果により従来ブラックボックスとみなされてきた外洋域における高次生産過程の一端が解明されるのみならず、孵化放流事業における適性放流量の策定に資すこともできる。
|
| 図表1 |
 |
| カテゴリ |
|