分子レベルでみたクルマエビ卵の表層桿状体の形成過程

タイトル 分子レベルでみたクルマエビ卵の表層桿状体の形成過程
担当機関 独立行政法人水産総合研究センター養殖研究所
研究期間
研究担当者
発行年度 2003
背景・ねらい ねらい・目的と成果の特徴:
  • 飼育したクルマエビはほとんど成熟しないため、種苗生産用の親エビは漁獲物から完熟エビを選別し利用している。効率的な種苗生産のために人為成熟させる技術の開発が求められている。
  • 一方、クルマエビが成熟、産卵する仕組みは未解明の部分が多い。
  • 産卵1-2日前になるとクルマエビの卵には表層桿状体が形成され完熟卵のマーカーとなっているが(図1)、本研究ではその形成過程を分子レベルで解析し、成熟の仕組みの理解を高めた。
  • 表層桿状体を構成する蛋白質をコードする遺伝子の塩基配列を解読し、この蛋白質は細胞外基質蛋白質、スロンボスポンジン(TSP)であることが分かった。
  • TSP遺伝子は卵黄蓄積を始める前の未熟な卵でのみ働いていた(図2)。
  • TSP蛋白質は卵黄蓄積期初期から作られ始めた(図3)。
  • TSP遺伝子の転写、TSP蛋白質への翻訳、表層桿状体構造の形成は卵発達の全く異なる時期に起こることから、それぞれの段階が異なるしくみで調節されていると推測された。
成果の内容・特徴 ねらい・目的と成果の特徴:
  • 飼育したクルマエビはほとんど成熟しないため、種苗生産用の親エビは漁獲物から完熟エビを選別し利用している。効率的な種苗生産のために人為成熟させる技術の開発が求められている。
  • 一方、クルマエビが成熟、産卵する仕組みは未解明の部分が多い。
  • 産卵1-2日前になるとクルマエビの卵には表層桿状体が形成され完熟卵のマーカーとなっているが(図1)、本研究ではその形成過程を分子レベルで解析し、成熟の仕組みの理解を高めた。
  • 表層桿状体を構成する蛋白質をコードする遺伝子の塩基配列を解読し、この蛋白質は細胞外基質蛋白質、スロンボスポンジン(TSP)であることが分かった。
  • TSP遺伝子は卵黄蓄積を始める前の未熟な卵でのみ働いていた(図2)。
  • TSP蛋白質は卵黄蓄積期初期から作られ始めた(図3)。
  • TSP遺伝子の転写、TSP蛋白質への翻訳、表層桿状体構造の形成は卵発達の全く異なる時期に起こることから、それぞれの段階が異なるしくみで調節されていると推測された。
成果の活用面:
成果の活用面・留意点 成果の活用面:
表層桿状体蛋白質の成熟度評価への利用、催熟技術開発のための基礎的知見
図表1 229440-1.png
図表2 229440-2.png
図表3 229440-3.png
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