| タイトル |
宍道湖におけるヤマトシジミ現存量の経年変化 |
| 担当機関 |
島根県内水面水産試験場 |
| 研究期間 |
|
| 研究担当者 |
|
| 発行年度 |
2003 |
| 背景・ねらい |
ねらい: 宍道湖において平成9年にヤマトシジミの大量へい死が発生し、資源が激減した。その後の資源の回復状況を把握するために、現存量の経年変化を調査した。 成果の特徴: 現存量は、平成10年度から回復傾向を示し、平成14年秋季には大量へい死前のレベルとなった。また、平成15年春季にも6万1千トンが生息すると推定された。
- 調査定点は図1のとおりで、ヤマトシジミが主に生息している水深4mまでの各水深に約120点の定点を設定した。SM式採泥器を使用して各定点0.1m2づつサンプリングを行った。
- 図2は平成9年夏季~平成15年春季の現存量の経年変化である。平成9年夏季に大量へい死を起こし、6万トン以上生息していたものが、秋季には2万トン近くまで減少した。その後平成10年、11年と回復傾向を示し、平成12年、13年は横ばいであったものの平成14年秋季には大量へい死前のレベルに回復した。
- 図3はヤマトシジミの平均個体重の経年変化を示したものである。平均個体重が一番大きかったのは平成10年秋季で1.2g、次いで平成14年秋季の1.0gであった。平成10年秋季は平均個体重は大きかったが、生息数が少なかったため、現存量は多くなかった。これに対して平成14年秋季は、平均個体重が大きく、生息数も多かったために現存量が多くなったものである。
- 図4に平成14年度春季の殻長組成、図5に平成14年度秋季の殻長組成を示した。船上の1次ソーティングの段階で2mm目合のフルイを使用し、通過したものは湖水に戻しているため、その大きさのものは記載されていない。
- 春季には殻長3~4mmと11mm付近に峰を持つ2峰型であった。秋季には殻長16mmにモードが認められ、春季の殻長11mm付近の峰の移動が起きている。その生残率も良好であったため、漁獲サイズとなる殻長17mm以上の全体に占める個体数比率は、全域平均で19.1%と春季の2倍近くに増加した。
- 平成14年度はシジミにとって生育環境が良好で現存量の増加につながったものと考えられる。
|
| 成果の活用面・留意点 |
資源の動向に対して不安を抱える業界に対して、客観的な情報を提供するとともに、資源管理を行うための基礎資料を得ることができた。
|
| 図表1 |
 |
| 図表2 |
 |
| 図表3 |
 |
| 図表4 |
 |
| カテゴリ |
|