| タイトル |
モツゴの採卵方法 |
| 担当機関 |
福島県内水面水産試験場 |
| 研究期間 |
2001~2005 |
| 研究担当者 |
實松敦之 福島県内水面水産試験場
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| 発行年度 |
2005 |
| 背景・ねらい |
モツゴの産卵期は4~8月で1産卵期における産卵回数は極めて多く、10回を超えることもある。福島県内においてモツゴはコイため池養殖の副産物として生産されており、その生産方法は、春にコイを養殖池に放養する前にモツゴの親魚を放養し、自然産卵により採卵し、コイと混養飼育で秋もしくは翌年の春に取り上げるというものである。生産量は年により変動し、安定していない。生産を安定化するために多回産卵の生態を人為的管理することにより産卵調節する方法について検討した。
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| 成果の内容・特徴 |
供試魚は福島県内水面水産試験場で採卵し、育成したモツゴ1+を用いた。平成16年5月26日に水槽6面に無作為抽出した親魚60尾ずつを放養し、5月28日、6月11日、6月25日と2週間ずつ時期をずらして、水槽2面ずつに産卵基質(写真 130cm×16cmの塩ビ製波板を3枚重ねたもの)を設置した(以下、5月28日に産卵基質を設置した水槽を常時区-1、常時区-2、6月11日に設置した水槽を2週区-1、2週区-2、6月25日に設置した水槽を4週区-1、4週区-2とする)。月曜日と金曜日に水槽および産卵基質への産卵数を計数し、計数時に産卵基質および水槽に産み付けられた卵を取り除いた。
- 産卵基質を設置する前では産卵数が少なく、設置後に産卵数が増加することから、飼育環境中に産卵基質がない場合には産卵が抑制されると考えられた。
- 産卵基質を設置して1週間以内に産卵することから、本種は産卵基質がない状態でも生理的には産卵できる状態を維持し、産卵基質があると産卵を開始すると考えられた。
- 常時区、2週区に比べて4週区において産卵基質設置後の期間あたりの産卵数が増加したことから、産卵基質の設置時期を調節することで短期間で大量に採卵できる可能性が示唆された。
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| 成果の活用面・留意点 |
- 産卵時期を調節して短期間に大量の卵を採卵することで生物餌料の発生状況など池の状況に合わせて仔魚を放養できる。それにより安定的にモツゴを生産できると考えられた。
- 産卵を抑制することで採卵時期が遅延されるので、採卵時期を早める技術の開発が必要である。また、産卵の抑制が受精率、発眼率、孵化率に与える影響の調査も必要である。
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| 図表1 |
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| 図表2 |
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| 図表3 |
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| 図表4 |
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| カテゴリ |
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