| タイトル |
天然魚と継代飼育魚を親魚としたアマゴ稚魚の放流効果の比較 |
| 担当機関 |
三重県科学技術振興センター |
| 研究期間 |
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| 研究担当者 |
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| 発行年度 |
2003 |
| 背景・ねらい |
ねらい・目的
- アマゴの稚魚放流用種苗は、継代飼育(*1)されたものが用いられることが多い。
- 継代飼育された種苗は、河川環境での適応度が低い可能性が指摘されている。
- 親魚の異なる種苗を生産し、河川での標識放流試験と、水槽でのとびはね実験により、親魚の由来が放流効果に与える影響を検討。
- 供試魚として、雌親魚は継代飼育雌1系統、雄親魚は継代飼育雄と種苗生産直前にた天然雄の2系統から生産された種苗(体長約7cm)を用い、6月下旬にアユのとびはね検定(*2)を模した水槽実験と、脂鰭及び腹鰭カットによるマーキングを施した河川への稚魚標識放流試験を行い、両者の結果を比較した。
成果の特徴
- 継代飼育された雌雄から生まれた稚魚(継代魚)は、継代飼育雌と天然雄を交配させた稚魚(交配魚)に比べ、とびはね実験ではとびこみ個体数が少ない(図1)。
- 河川での放流試験では放流地点からの下流方向への移動が交配魚に比べ顕著であった(図2)。即ち、雄親魚の違いが流水に対する反応に影響を与えることが示唆された。
- 継代魚は交配魚に比べ放流後の生残率も低く(図3)、雄親魚の違いは放流直後の生残率にも影響を与えることが明らかとなった。
- 継代魚は下流への移動が顕著であることから、一部の個体が調査水域外へ移動し、生残率の差となって現れている可能性が考えられた。
*1継代飼育:養殖場で生まれた魚を育てて親魚にし、それから生まれた子どもを育てて親魚にする、という繰り返しで世代を重ねること。 *2とびはね検定:水槽に入れた魚に落水刺激を与え、それに向かって跳躍する個体の割合を求める実験。跳躍行動が多い魚群ほど遡上する性質が高いとされる。
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| 成果の活用面・留意点 |
- 雄親魚の由来がアマゴ稚魚放流効果に影響を与えることが明らかになり、雄親魚に天然魚を用いることで従来用いられている継代飼育された種苗より放流効果を向上できることが確認された。
- この種苗は継代飼育された種苗に比べ、遺伝的にも天然アマゴ集団に近いことから、放流河川で天然個体と交配しても天然アマゴ集団に与える遺伝的影響を軽減することができ、放流効果の向上と遺伝的多様性保全への配慮を両立させることができる方法として活用が期待できる。
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| 図表1 |
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| 図表2 |
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| 図表3 |
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| カテゴリ |
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