ウニ食圧制御機能を有する藻場造成施設の開発

タイトル ウニ食圧制御機能を有する藻場造成施設の開発
担当機関 北海道立中央水産試験場
研究期間 2000~2002
研究担当者 中央水産試験場 水産工学室 金田友紀
発行年度 2004
背景・ねらい 立体的な藻場造成が可能な柔構造物(ロープ)を用いた施設を開発するため、キタムラサキウニ(以下ウニ)を対象に、水槽実験として(1)ロープに対するウニの付着力試験、(2)一端に浮子を取り付けて浮かせた動揺するロープに対するウニの行動実験、(3)ウニの侵入防止のための傘状構造物(以下ウニ返し)の角度効果試験を行った。また、海域試験として(4)海藻着生試験を行った。
成果の内容・特徴
  1. ウニのロープに対する付着力は30gf~350gfの範囲にあり、直径14mmが直径24mmより大きい傾向を示した。
  2. 動揺しているロープに対するウニの行動をみると、流速振幅2.5cm/s以下ではすべてのロープに上り、かつ、先端まで上り切った。10.5cm/s以上では全てのロープに上れなかった。これは流速振幅が大きいほど、ロープの揺れ幅が大きくなり、管足を付着させることができないためと考えられる。また、ウニへの水の抵抗力を試算したところ、上記のウニの付着力の方が大きいため途中で振り落とされることはないものと推察された。
  3. ウニ返しの角度効果をみると、壁面(ロープもしくは施設支柱に相当)との角度が30度、60度および90度の天井面へはウニは移動可能であった。しかし、45度では天井面への移動途中に付着力が不足して落下した。
  4. 海域試験に選定した場所一帯は、ウニが高密度に分布する磯焼け状態にあったが、(1)先端に浮子を取り付けただけのロープ施設および(2)ロープ固定部に45度のウニ返しを加えた施設(写真・図)の2タイプとも施設上にホソメコンブの繁茂が確認された。
以上のことから、海域の波浪条件に応じて、適宜、ロープの太さやウニ返しの取り付けなどを工夫した柔構造物を磯焼け海域に設置することにより、海面を立体的に有効利用した藻場造成が可能であることが明らかとなった。
成果の活用面・留意点 柔構造物を用いた藻場造成施設は製作が容易で安価なことから、漁業者が磯焼け海域において自主的に取り組むウニ餌料用の藻場造成法としての活用が期待される。
図表1 229575-1.png
図表2 229575-2.png
図表3 229575-3.png
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