そりネットでカレイ未成魚の分布量を正確に計測する

タイトル そりネットでカレイ未成魚の分布量を正確に計測する
担当機関 北海道立中央水産試験場
研究期間 1989~2007
研究担当者 板谷和彦
発行年度 2007
背景・ねらい
 カレイ類では新規加入量を早期把握することで,その後の資源豊度を予測することができる(図1)。
 本研究では,そりネットを用いた定量的な採集方法の確立を目指して,現在使用しているそりネット(桁幅2.0m ×高さ1 m,(図2))の最適な曳網条件を調べるために,異なる速度での比較試験と水中ビデオカメラによる入網行動の観察を行った。

成果の内容・特徴 (1)水中ビデオカメラによる観察(図3)から,そりネットの採集効率はグランドロープによるカレイの駆集が大きな要因と考えられ,曳網速度は3ノットよりも2ノットの方が駆集され入網する割合が高くなる傾向が見られた。
(2)異なる曳網速度(3ノットと2ノット)により採集されたスナガレイ,ソウハチ,マガレイのCPUEを比較すると,2ノットの方がどのカレイでも高い値となり,遅い曳網速度の方が採集能力は高いことがわかった(図4)。図4に示したソウハチの2000 年級群の例では,3ノットと2ノットでのCPUEは2倍以上の差が生じることがわかる。
(3)目視観察から,曳網速度が2ノットのときの駆集率は0.71と算出されたが,駆集率は魚体サイズにより異なり,小さいカレイほど駆集される割合が低くなった(表1)。

成果の活用面・留意点
(1)カレイ類未成魚の資源調査では,正確な分布密度を把握するためには曳網条件を一定にすることが重要なことがわかり,現在では曳網速度を2ノットに固定して調査を遂行している。
(2)サイズごとの駆集率(採集効率)が明らかとなれば,分布密度を正確に推定することができる。


図表1 229950-1.pdf
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