サイドトーイング大型表層トロール網の開発

タイトル サイドトーイング大型表層トロール網の開発
担当機関 独立行政法人水産総合研究センター水産工学研究所
研究期間 2003~2005
研究担当者 渡部俊広
発行年度 2004
背景・ねらい トロール網は,多くの資源調査で採集漁具として使われています。しかし,表層を曳網する場合は,調査船の後方,すなわち航跡上を曳網することになります。現在資源調査で用いられている表層トロール網は,中層トロール網を改良して表層曳網できるようにしています。このため,ワープ長を長くするとワープの重量のために,トロール網が海表面から沈んでしまいますので,ワープ長を短くして操業せざるをえません。したがって,調査船の直後をトロール網が曳網されることになります。従来の曳網法では,漁獲対象生物が調査船の通過やそれに伴う縦波や伴流によって逃避するため,定量的な採集法とは言えません。この問題を解決するために,一枚のオッターボードを使い,トロ-ル網を航跡から離して曳網できる表層トロール網(以下,サイドトーイングトロール網と呼び,曳網法をサイドトーイングと呼ぶことにします。)を開発して,サンマを対象に漁獲試験を行ったところ良好な結果を得ました。
成果の内容・特徴 曳網試験から,サイドトーイング時における大型トロール網の袖網先端に取り付けた浮子とヘッドロープカイトが,曳網速力4.5kn時と5.0kn時に海面上で視認され,安定した表層曳網ができることを確認しました。また,明らかに調査船の航跡から離して曳網できること検証しました。このサイドトーイングトロール網を用いてサンマの漁獲試験を漁業調査船第七開洋丸により, 2004年10月の日中に計12回,夜間(日没後1時間以上経過後)に計16回,北海道の道東厚岸湾沖の海域で行いました。日中の操業により合計で,サンマを3740kg,さば類を200kg,カタクチイワシを590kg漁獲しました。夜間の操業により合計で,サンマを約2370kg,さば類を約580kg,カタクチイワシを1680kg漁獲しました。日中の操業では多い時に,サンマを1回の操業で1300kg漁獲することができました。漁獲試験から実用性を検証することができ,今後定量性の高い新しい漁法として期待できます。
成果の活用面・留意点
  1. 表層にいる生物を対象とした定量性の高い資源調査用採集具の開発ができます。
  2. 新しい表層トロール網として、調査用だけでなく商業漁業への応用が期待できます。
  3. 新しい漁法なので、従来利用できなかった資源を対象とした新しい漁業を創出できる可能性が有ります。
図表1 229577-1.png
図表2 229577-2.png
図表3 229577-3.png
図表4 229577-4.png
カテゴリ

こんにちは!お手伝いします。

メッセージを送信する

こんにちは!お手伝いします。

リサちゃんに問い合わせる