プラジクアンテルのウナギのシュードダクチロギルス症に対する有効性

タイトル プラジクアンテルのウナギのシュードダクチロギルス症に対する有効性
担当機関 静岡県水産試験場
研究期間 2001~2003
研究担当者 吉川昌之
飯沼紀雄 静岡県水産試験場浜名湖分場
発行年度 2004
背景・ねらい シュードダクチロギルス症は、単生虫のシュードダクチロギルスがウナギの鰓弁に寄生することにより生じる疾病である。ウナギ養殖においては従来からシュードダクチロギルスの寄生はあったが、ハウス加温養鰻の普及に伴いしばしば大量寄生が認められるようになり、特にそれが幼稚魚であった場合には、摂餌不良となり成長が阻害される。本症に対して有効性の認められた水産用医薬品はいまだに無く、対処法の開発が養鰻業界から要望されている。一方、現在、シュードダクチロギルスと同じ単生虫で、スズキ目魚類の体表に寄生するハダムシの駆除剤としてプラジクアンテル製剤が水産用医薬品として承認され市販されている。そこで、シュードダクチロギルスに対する感受性の高いヨーロッパウナギを材料とし、同製剤の本症に対する有効性を検討した。
成果の内容・特徴
  1. 供試魚の鰓におけるシュードダクチロギルスの寄生状況は、同製剤を投与した試験区の方が投与しなかった対照区よりも有意に低くなった(第1表)。
  2. 対照区では本疾病により多数死亡したのに対し、試験区では死亡はなかった(第1表)。
  3. 摂餌状況は対照区の方が悪化し、試験終了時の供試魚の肥満度は試験区と比較して有意に低くなった(第1表、第1図)。
  4. 飼料にプラジクアンテル製剤を添加することによりウナギの摂餌が悪化する可能性も併せて示され、その場合防除効果は低下し、飼育成績も悪化する可能性がある(第1表、第1図)。
成果の活用面・留意点 本研究により、本製剤がシュードダクチロギルスの駆虫剤として有効である可能性はきわめて高いことが示された。しかし現状では、ウナギは本製剤の対象魚種にされておらず、養殖現場において本製剤をウナギに投与することはできない。
図表1 229610-1.png
図表2 229610-2.png
カテゴリ 病害虫 防除

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