| タイトル | 外来魚コクチバスの繁殖生態を利用した駆除方法 |
|---|---|
| 担当機関 | 福島県内水面水産試験場 |
| 研究期間 | 2001~2004 |
| 研究担当者 |
佐久間 徹 |
| 発行年度 | 2004 |
| 背景・ねらい | 外来魚の駆除は繁殖期に行い、再生産を阻止することが効果的であると考えられる。 コクチバスは雄が産卵床を形成し、卵がふ化し、仔魚に遊泳力が付くまで雄が守る繁殖生態を持つ。産卵床は底質が砂礫で、水深1m前後の場所に形成されるが、岩や沈んだ木など障害物の脇に形成されることが多く、コンクリートブロックを設置することで産卵床を形成することが、平成13~15年度の秋元湖における調査で確認された。 そこで、障害物のない場所にコンクリートブロックを置くことで人工的に産卵場を造成し、そこに産卵床を形成させて雄親魚を駆除する方法について、羽鳥湖で実証した。 |
| 成果の内容・特徴 | コクチバスの生息が確認され、平成16年度から駆除事業が展開された羽鳥湖において、障害物がなく、底質が砂礫の場所にコンクリートブロックを8個設置して人工産卵場を造成した。砂礫の場所は縦10.9m、横5.5mの楕円形で、やや盛り上がっていた。平成16年5月28日にブロック設置を行い、その後、3~4日間隔で5回、潜水目視により産卵床の形成と産卵の有無を確認した。 産卵床は6月14日までに合計14ヶ所形成され、そのうち8ヶ所で卵と卵を守っている雄親魚を確認し、雄親魚を小型三枚網(長野県水産試験場で開発)、釣りにより駆除した。 雄親魚捕獲後、産卵床内の卵はそのまま残したが、次の確認時には全ての卵がなくなっており、ウグイ、フナ等によって捕食されたものと考えられた。 人工産卵場は、6~7日間隔で3回にわたり利用された。これは、産卵床を形成した雄親魚を捕獲することにより、新たな雄親魚が繁殖のためにこの場所を利用することができたためだと考えられた。 人工産卵場は、自然の産卵床を探索するのに比べて場所の特定が容易であり、また、雄親魚を駆除することで繰り返し利用されたことから、繁殖抑制のための駆除を効率的に行うことができた。 |
| 成果の活用面・留意点 | 透明度の比較的高い湖沼において、繁殖抑制のための駆除方法として有効である。 産卵床の形成と産卵の有無について定期的な確認が必要である。 雄親魚の捕獲により、卵は他の魚類に捕食されるため、卵の取り上げは不要である。 |
| 図表1 | ![]() |
| 図表2 | ![]() |
| 図表3 | ![]() |
| 図表4 | ![]() |
| カテゴリ | 繁殖性改善 |
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