ハウスミカンの着花安定に及ぼす秋期のマルチ被覆効果

タイトル ハウスミカンの着花安定に及ぼす秋期のマルチ被覆効果
担当機関 愛知県農業総合試験場
研究期間 1995~1999
研究担当者
発行年度 1995
要約 ハウスミカンの夏枝を結果母枝とする早期加温栽培において、結果母枝の緑化後約40日間、透湿性フィルムを樹冠下にマルチして降雨を遮断することにより結果母枝のでんぷんが増加し、加温後の着花も増加する。
背景・ねらい ハウスミカンの加温時期は前進化しているが、それとともに加温後の着花が不安定となりやすい。着花安定には土壌乾燥効果の高いことが認められており、透湿性フィルムを用いて結果母枝緑化後に樹冠下にマルチし、その処理時期を変えた場合の土壌乾燥と結果母枝の炭水化物含量及び加温後の着花に及ぼす影響を検討し、着花の安定を図る。
成果の内容・特徴
  1. 土壌水分率はマルチ処理後約15日で10%以下に減少する(図1)。
  2. 結果母枝緑化直後に37日間マルチした場合(早期マルチ)は結果母枝のでんぷんは対照に比べ明らかに増加する(図2)。しかし、結果母枝緑化1カ月後に33日間マルチした場合(後期マルチ)は対照に比べて増加しない(図3)。
  3. 加温後の発芽、着花は早期のマルチにより明らかに増加する。しかし、後期のマルチは効果が低い(表1)。
  4. これらのことから、結果母枝の緑化後約40日間、透湿性シートを樹冠下にマルチして降雨を遮断することにより、結果母枝のデンプンが増加するとともに加温後の着花が増加する。
成果の活用面・留意点
  1. 着花安定のためのマルチ処理は結果母枝の緑化後、早い時期に行う。
  2. 透湿性フィルムは土壌の乾燥効果が高く、さらに、太陽光線の乱反射効果が高いので、着花安定にはより効果的である。
図表1 214875-1.gif
図表2 214875-2.gif
図表3 214875-3.gif
図表4 214875-4.gif
カテゴリ 乾燥

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