| タイトル | 全雌アユ量産技術の開発と実用化 |
|---|---|
| 担当機関 | 岐阜県淡水魚研究所 |
| 研究期間 | 1997~2006 |
| 研究担当者 |
苅谷哲治 熊崎 博 熊崎隆夫 桑田知宣 徳原哲也 |
| 発行年度 | 2004 |
| 背景・ねらい | アユは日本を代表する淡水魚で広く養殖されている。それらは主に塩焼き、甘露煮、雑炊等の食材として利用されており、中でも子持ちアユ(成熟した雌アユ)は、高値で取引される。養殖場から出荷する際の雌雄の価格差は、魚1kg当たり千円を超えるため、雌を効率的に生産できれば、その分生産者にとっては利益に繋がる。そこで全て雌のアユを作るための技術開発に取り組んだ。 |
| 成果の内容・特徴 | 【作出原理】 雌なるはずの魚(遺伝的雌)に雄性ホルモンを与えて雄に性転換する(性転換雄)。性転換雄は遺伝的には雌(XX)なので、X精子しか作らない。従って、この魚の精子を受精させた卵は全て雌になる。 【性転換雄アユの作出条件】 雌から雄への性転換に有効な雄性ホルモンの投与期間について検討した結果、全長17mmとなる前にホルモン添加飼料(1gあたり0.4μgの雄性ホルモンを含む)の給餌を開始し、全長90~110mmとなるまで投与を継続することによって5~25%の割合で性転換雄を作出できるようになった(図1、2)。 【精巣内精子の有効利用】 性転換雄アユは全て輸精管形成異常であり、また、しばしば雌雄同体が出現する。このためそれらの精子によって全雌種苗を作出するためには、精巣内精子を利用するしかない。そこでニジマスにおいて確立されていた精巣内精子の利用法をアユに流用し最適化した(図3)。この方法を用いれば1gの精巣でおよそ150万粒の卵を処理できる。 【実用化の現状】 民間養殖場に性転換雄アユの精液を供給し全雌アユを量産した。全雌アユの生産量は、平成15年がおよそ21t、平成16年がおよそ80tである。 |
| 成果の活用面・留意点 | 利用は、食用に限り、放流等に用いない。 |
| 図表1 | ![]() |
| 図表2 | ![]() |
| 図表3 | ![]() |
| カテゴリ | 出荷調整 |
| 低騒音白ネギ皮剥機 |
| 稲発酵粗飼料生産・利用システムの定着条件 |
| 肥効調節型肥料の播種溝条施による冬季代かき直播水稲栽培の安定化 |