| タイトル |
銅ファイバーを用いたニジマス卵の水カビ病防除 |
| 担当機関 |
山梨県水産技術センター |
| 研究期間 |
2003~2004 |
| 研究担当者 |
三浦 正之
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| 発行年度 |
2004 |
| 背景・ねらい |
従来サケ科魚類卵の水カビ病防除剤として、著効を示すマラカイトグリーンが使用されてきた。しかし、マラカイトグリーンは水産用医薬品として認可されていないため、将来的に使用が全面禁止となる。今回はマラカイトグリーンの代替手段として銅ファイバー(図1)を孵化槽上流部に浸漬し、溶出する銅イオンによる水カビ防除法について検討した。
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| 成果の内容・特徴 |
4回の試験を通じて、注水量200mLあたり銅ファイバー200gを浸漬した区の水カビ付着率は対照区と比較して有意に低く、また、発眼率、孵化率、奇形率についても良好な成績であった。(表1)。なお、200g区の試験期間中の銅濃度は0.006~0.020ppmであり、経時的に変化することが明らかとなった(図2)。以上の結果から、銅ファイバー浸漬により、効果的に水カビ病を防除できる可能性が示唆された。また、銅が水カビ病原因菌S.diclina遊走子に及ぼす影響を調査した結果、0ppm、0.003ppmでは発芽率はそれぞれ100%、92%であったのに対し、0.006ppm、0.013ppm、0.026ppm、0.052ppmでは発芽率は0%であった。よって、微量の銅により、水カビ遊走子の発芽が抑制され、このことが銅ファイバー浸漬による水カビ防除効果の要因となっていることが示唆された(図3)。
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| 成果の活用面・留意点 |
- 本手法はコスト、労力、効果などの面から考えて、新たな水カビ防除法となり得る手法であると考えられる。
- 但し、問題点として銅濃度が経時的に変化することや水質により銅の溶出量が異なる可能性があることなどが挙げられる。
- 今後は、有効銅濃度の維持方法、環境に対する影響、卵に対する安全性など、これらについて十分検討された上で実用化に結びつけることが肝要であると言える。
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| 図表1 |
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| 図表2 |
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| 図表3 |
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| 図表4 |
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| カテゴリ |
病害虫
コスト
防除
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