和歌山県における海産稚アユの採捕量予測について

タイトル 和歌山県における海産稚アユの採捕量予測について
担当機関 和歌山県農林水産総合技術センター
研究期間 2001~2004
研究担当者 高橋芳明
発行年度 2004
背景・ねらい 和歌山県では海面においてアユ稚魚を採捕し(海産稚アユ),河川放流および養殖用の種苗として利用している。海産稚アユの不漁年は他の種苗を手配する必要があるため,また資源量の事前把握により採捕制限等の乱獲防止策の策定が望まれていることから,本研究は各種要因から海産稚アユ採捕量を予測することを目的とした。
成果の内容・特徴 海産稚アユの採捕海域を区分し,各海域における近年の海産稚アユ採捕量の変動を予測するため,1991年以降の流下仔魚数および環境要因等のデータを用いて重回帰分析を行った。その結果,下記の説明変数を採用し,海産稚アユ採捕量の予測式を導いた。
y:海産稚アユ採捕量(t)
x1:日高川の前年の流下仔魚数(億尾)
x2:龍神の前年10月の降水量(m)ˆ3
x3:紀北の前年12月の海水面温度(℃)
x4:紀北の1月のシラス漁獲量(t)
x5:田辺湾の前年12月の海水面温度(℃)
紀北:y=0.163x1+65.67x2+1.643x3-0.052x4-25.645 (補正R2=0.721,F=8.732,p=0.005)
田辺湾:y=0.202x1+62.10x2-1.412x5+27.30 (補正R2=0.510,F=4.819,p=0.033)
成果の活用面・留意点
  • 海面のアユ資源に影響を与える要因を選定した。
  • 前年の流下仔魚数および各種要因から海産稚アユ採捕量の予測が可能となった。
  • 今後,各データを入手し海産稚アユ採捕量の予測を行うとともに,予測精度の向上のため予測式の改良を行う必要がある。
  • 紀北の説明変数に1月の値が入っており,予測結果が得られる時期が遅くなるため,今後,前年12月までのデータを用いた予測式の算出も必要と考えられる。
図表1 229630-1.png
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