| タイトル |
産卵場環境とマアジ雌魚群の成熟特性の関係 |
| 担当機関 |
独立行政法人水産総合研究センター中央水産研究所 |
| 研究期間 |
2002~2004 |
| 研究担当者 |
西田 宏
谷津明彦
渡邊千夏子
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| 発行年度 |
2004 |
| 背景・ねらい |
日本周辺において漁獲対象になるマアジの主産卵海域は東シナ海にあり、ここを卵・仔魚の出発点とする輸送機構による加入モデルの構築が進んでいる。親魚群の分布域が変動することは、輸送機構との地理的な関係を通じて加入量変動に影響を与えるが、成熟特性も変動するならその影響はさらに複雑になる。本課題では、成熟特性は年・年級間では大きく変動しないことを検証した。
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| 成果の内容・特徴 |
- 東シナ海並びに日本周辺各地(図1)で得られた雌魚標本について、卵巣の組織学的観察と卵巣内卵径組成により、成熟特性値を推定した。雌魚1尾1回当り産卵数を胚胞移動期卵数と吸水卵(図2)数から求め、産卵頻度を吸水卵と排卵後濾胞の出現頻度から推定した。
- .雌魚1尾1回当り産卵数を、東シナ海における年・年級を異にする標本群間で比較した(図3)。
- 産卵頻度を、東シナ海並びに日本周辺各地間で比較した(図4)。
- 雌魚は尾叉長19cm以上で大部分が成熟し、満2歳(尾叉長23cm以上)では100%成熟すると推定された。
- 雌魚1尾1回当り産卵数は、3年間での比較では、年による差が明らかでなかった(図3)。このことから、成熟特性は数年規模では大きく変動しないと考えられた。
- 産卵頻度は、東シナ海南部においては2~3月、五島・対馬海域においては3~5月において0.3以上と高かったが、相模湾や日本海側では0.3以上になったのは短期であった(図4)。このことから、東シナ海では産卵期間における継続的な産卵が、また日本海側と関東近海では来遊に伴う断続的な産卵場形成が推定された。
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| 成果の活用面・留意点 |
- マアジの基本的な成熟特性値が明らかになった。東シナ海からの加入モデルの構築のほか、地域的な再生産を検討するうえでも重要な知見である。
- 数十年規模で見れば、成長や成熟に関する生物特性値に年代間での差が見られることから、今後もモニタリングを続ける必要がある。
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| 図表1 |
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| 図表2 |
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| 図表3 |
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| 図表4 |
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| カテゴリ |
輸送
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