オニオコゼの種苗生産技術開発と放流効果

タイトル オニオコゼの種苗生産技術開発と放流効果
担当機関 島根県水産試験場
研究期間 2000~2004
研究担当者 佐々木正
清川智之
道根淳
発行年度 2005
背景・ねらい オニオコゼは単価が高いことから、沿岸漁業者にとって重要な漁獲対象種である。しかし、近年漁獲量は減少傾向にあり、地先定着型の栽培対象種として漁業者からの要望が強い魚種の一つである。そこで、種苗生産技術開発に取り組み、生産技術の安定化と効果的な放流技術の開発を目指した。
成果の内容・特徴
  1. 親魚への餌料に総合ビタミン剤、アスタキサンチンの混入およびサルエビを与えることにより、良質な浮上卵を安定的に確保することが可能となった。
  2. 受精卵から着底までの間に見られる大量斃死の原因について、Vibrio属細菌の関与が考えられた。細菌に起因する大量斃死を低減する目的で飼育水の殺菌や生物餌料の薬浴を行ったところ、浮上卵から着底に至るまでの生残率が30%以上となった。
  3. 飼育密度、給餌量などの飼育管理の適正化、生物餌料の栄養的価値が高くなる二次培養方法の導入により、生残率が高まり、着底魚5万尾の取上げ、全長50mm以上の種苗3万尾以上の生産が可能となった。
  4. 1歳魚放流での混獲率は3.4~33%、当歳魚放流での混獲率は、5~12%であった。当歳魚放流は1歳魚放流に比べ、放流魚の混獲が減少し、十分な回収が得られない可能性が高いと考えられた。また放流魚の再捕について、放流地周辺での漁獲がほとんどであり、放流後の移動範囲の狭さが示唆された。
成果の活用面・留意点 平成16年度より県栽培漁業センターに技術移転し、全長25mmの種苗5万尾の生産を行っている。
図表1 229691-1.gif
図表2 229691-2.gif
図表3 229691-3.gif
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