| タイトル | ホンダワラ類増殖技術開発 |
|---|---|
| 担当機関 | 青森県水産総合研究センター |
| 研究期間 | 2000~2004 |
| 研究担当者 |
佐藤康子 |
| 発行年度 | 2005 |
| 背景・ねらい | 青森県日本海沿岸にはホンダワラ類藻場が広がり、沿岸水産資源の維持培養に重要な役割を果たしているが、近年衰退が著しい。このため、藻場を拡大し、磯根資源の生産増大を図る必要がある。そこで、ホンダワラ類藻場の天然漁場における造成技術について検討した。 |
| 成果の内容・特徴 | ホンダワラ類を天然漁場で増殖するために、深浦町艫作地先においてヨレモク、ヤツマタモクの生態と生活史の把握、採苗技術の開発、群落形成及び展開法の開発について試験及び調査を行った。 エゴノリ着生海藻であるヨレモクは、現存量が冬季から春季に増加し、初夏から秋季にかけて減少する季節的消長を繰り返しており、現存量が最大となった直後の6月下旬から7月にかけての季節が成熟盛期になることがわかった。モズクの着生海藻であるヤツマタモクは、ヨレモク同様、夏季から秋季にかけて減少する傾向が認められ、成熟盛期は6月下旬から7月であった。 また、ヨレモクは成熟盛期直後に相当する6~7月に新生面を与えれば採苗できること、ヤツマタモクはヨレモクに比べ幼胚の生き残りが低いため天然採苗が難しいことがわかった。平成12年5、6月に多年生ホンダワラ類が混生する岩盤表面を掃剥した部分には、多数のホンダワラ類が生育し、ヨレモクが優占した。掃剥面に生育したヨレモクは、1年目の生長は遅く、生殖器床が形成されなかったが、2年目以降は主枝が伸長し、生殖器床を形成した。 ホンダワラ類が生育していない場に成熟したヨレモク主枝を設置し、幼胚を供給することによって、ヨレモク卓越群落を選択的に形成することができ、生育したヨレモクが生長、成熟して新たに幼胚が添加されることによって群落が拡大することが分かった。さらに、形成されたヨレモク卓越群落にはエゴノリが着生したことから、本手法によってエゴノリ漁場を造成できることが確かめられた。 |
| 成果の活用面・留意点 | ヨレモク藻場造成には、幼胚供給が有効であることが明らかになった。この手法は、比較的簡便なため大規模な藻場造成事業に限らず、漁業者自らが藻場を造成できる利点があるため、今後、広範な地域、多様な組織によるヨレモク藻場造成の展開が期待できる。 |
| 図表1 | ![]() |
| 図表2 | ![]() |
| カテゴリ |
| 陸奥湾のホタテガイ増養殖と環境収容力 |
| ほたてがい卵質評価法の開発 |
| 陸奥湾の漁場環境の推移 |