海面高度図を利用した中型いか釣り漁業の漁場形成推測方法

タイトル 海面高度図を利用した中型いか釣り漁業の漁場形成推測方法
担当機関 山形県水産試験場
研究期間 2004~2004
研究担当者 山形県水産試験場海洋資源部 阿部信彦
石向 修一
塚形 馨
発行年度 2005
背景・ねらい 中型いか釣り漁業の対象魚種であるスルメイカの漁場形成は、対馬暖流の流軸に深く関係しているため、流況に関する情報提供が求められている。しかし、山形県の主な操業場所が約500kmも沖合の大和堆周辺であることから、通常の観測業務ではカバー出来ない。
そこで、インターネットで公開されている海面高度図を活用し、漁業者自らの視覚的な判断で漁場形成状況を推測する技術を開発する。
成果の内容・特徴
  1. 海流と水塊配置:
    最上丸で実施したADCP(超音波流向流速計)観測と(独)水産総合研究センター日本海区水産研究所がホームページで公開している日本海海況図との比較から、暖水・冷水塊の周辺を回り込むように対馬暖流が流れていることを確かめた。
  2. 水塊配置と海面高度:
    上記の日本海海況図とアメリカ海軍研究所がホームページで公開している海面高度図を比較したところ、水塊配置と海面の高低がほぼ一致していることがわかった。よって、海面高度図から視覚的に対馬暖流の流軸を推測することが可能である。
  3. 技術の検証:
    海面高度図から、対馬暖流を推測した場合、流軸が大和堆を通過しているときに漁獲量が増えており、大和堆周辺に漁場が形成されていたと判断できる(図1~3)。
  4. データの活用:
    漁業者はインターネットでこの海面高度図をダウンロードし、視覚的な判断で簡単に大和堆周辺のスルメイカ漁場形成状況を推測することができる。
成果の活用面・留意点
  1. 海面高度図のダウンロード方法:
    アメリカ海軍研究所が無償公開しているホームページ(http://www7300.nrlssc.navy.mil/altimetry/)にアクセスし、Japan/East Sea→Derived Sea Surface Products・Total・MODAS SSHの順でクリックすると、日本海の海面高度図がダウンロードできる。
  2. 漁場形成状況は、資源の状態や時期によっても左右される。
図表1 229696-1.gif
図表2 229696-2.gif
図表3 229696-3.jpg
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