タコの離乳食はチベット産

タイトル タコの離乳食はチベット産
担当機関 独立行政法人水産総合研究センター屋島栽培漁業センター
研究期間 2003~2005
研究担当者 奥村重信
山崎英樹
発行年度 2005
背景・ねらい マダコは重要な水産資源であり,過去40年以上幼生飼育に関する研究が進められている。しかし,幼生飼育に必要な生物餌料の大量確保が困難であり,種苗生産技術は確立されていない。本研究ではマダコの基礎的な種苗生産技術の開発を目標とした。
成果の内容・特徴 2003年6月に4kl水槽2面に1.2万尾ずつのマダコふ化幼生を収容し,チベット産または中国産アルテミア(表1)とイカナゴ細片肉を給餌して32日間飼育した。アルテミア密度は2個体/mlを維持し,イカナゴ細片肉は150g/日・槽を5回に分けて給餌した。中国産アルテミア給餌区では25日齢以降成長が停止し,減耗も急増したが,チベット産アルテミア給餌区では成長・生残ともに順調であった(図1)。チベット産アルテミアを給餌した区の生残率と平均吸盤数は45.9%と20.3個,中国産アルテミア給餌区ではそれぞれ2.7%と14.6個であった(表2)。チベット産アルテミア給餌区では高い生残率で底生期幼生を得ることができた。
成果の活用面・留意点 本研究で得られた成果をもとに種苗生産技術が確立されマダコの種苗放流が可能となる。人工種苗を用いた養殖の可能性も高まる。本種の飼育技術の応用により他の頭足類(イカ類)の種苗生産にも道を開くことができる。
図表1 229719-1.gif
図表2 229719-2.gif
図表3 229719-3.gif
カテゴリ 飼育技術

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