| タイトル | 離底種の漁獲の増大を目的とした新しい底びき網漁具の開発 |
|---|---|
| 担当機関 | 独立行政法人水産総合研究センター水産工学研究所 |
| 研究期間 | 2003~2003 |
| 研究担当者 |
松下吉樹 |
| 発行年度 | 2005 |
| 背景・ねらい | 伊勢湾周辺の小型底びき網漁業では近年,対象種であるシャコとマアナゴの資源水準の低下が心配されています。そこでこれらの種を対象としなくとも,中層付近に生息するイボダイ,カマス,スズキなどの漁獲を増大させ,シャコやマアナゴの漁獲の減少に伴う収入の減少をある程度補填できるような底びき網漁具の開発に取り組みました。そのために,漁具の一部は着底するものの海底との接触面を小さくすることでシャコやマアナゴなどへの漁獲圧力を減少させ,かつ中層に分布する魚をより多く漁獲できるように網口高さを大きく保つことができるよう,様々な工夫を加えました。 |
| 成果の内容・特徴 | 開発した新しい底びき網漁具は,上・中・下に分かれた短い袖網で構成され,それぞれの袖網に1本ずつ,片袖に計3本の網ペンネントが連結され,網ペンネントに作用する上下方向の力を分散させることで,中層トロール網のように網口の高さをより高くできるよう設計がされています。また,網口を高く保つために従来の浮子に加えてカイトと呼ばれる流体力で拡網力を生み出す装置も装備しました。この漁具は曳綱の長さを調整することで網口の高さを変えることもできるよう作られました。この漁具を導入対象とする底びき網漁船で曳網したところ,従来の漁具の網口の高さが最大で約1.8mであったことに対して,新しい漁具の網口の高さは最大で約4.1mになりました。漁具が掃過する海底の面積は,従来の漁具の0.6倍と小さく,漁具の濾水容積は最大値で2.2倍と推定され,当初の設計目標を達成したことが確認できました。 |
| 成果の活用面・留意点 | 底着性生物への漁獲圧力を緩和して,保護することができます。 底着性生物を保護するために生じる漁業者の損失を,中層域に分布する生物の漁獲の増加によって抑えることが期待できます。 海底へのダメージが従来の漁具より少なくなるので,産卵場や稚魚の成育場の破壊といった影響の低減を期待できます。 |
| 図表1 | ![]() |
| 図表2 | ![]() |
| 図表3 | ![]() |
| カテゴリ |
| コウイカ類のターゲットストレングス |
| サイドトーイング大型表層トロール網の開発 |
| 株元局部点滴潅水によるハウスミカンの品質向上 |