| タイトル | ホタテガイの卵巣に含まれる紫外線吸収アミノ酸の機能性 |
|---|---|
| 担当機関 | 独立行政法人水産総合研究センター中央水産研究所 |
| 研究期間 | |
| 研究担当者 |
金庭正樹 小山田千秋 松嶋良次 石原賢司 村田昌一 蛯谷幸司 |
| 発行年度 | 2005 |
| 背景・ねらい | ホタテガイの廃棄物中から有用物質を見出し、廃棄物に付加価値を付与することを目的として、ホタテガイの加工廃棄物より有用物質の探索を行った。その結果、ホタテガイの卵巣抽出物にB領域紫外線(UVB、波長280~320nm)吸収活性を見出し、UVB吸収活性成分として数種のマイコスポリン様アミノ酸(MAA)を同定した。 MAAは紫外線吸収能と抗酸化能を併せ持つが、紫外線吸収剤や抗酸化剤はこれまでに数多く考案され実用化されている。そこで、MAAにさらなる付加価値を付与するため、各種機能性の探索を行った。ホタテガイの卵巣から抽出・精製した3種のMAA(マイコスポリン-グリシン、ポルフィラ-334、シノリン)が皮膚の繊維芽細胞に対して増殖促進効果を呈し、その結果として、MAAを含むホタテガイ卵巣抽出物が外傷の治癒を促進することを見出した。 |
| 成果の内容・特徴 | ホタテガイ卵巣は北海道紋別市の水産加工場にて採取した。卵巣は凍結乾燥後分析用粉砕器にて粉砕し、80%エタノールで抽出後、脱脂、活性炭カラム、逆相HPLCで3種のMAAを精製した(図1)。 ヒト皮膚繊維芽細胞TIG-114の増殖に対する上記3種のMAAの作用を調べるため、MAA添加培地でTIG-114を培養したところ、細胞増殖促進作用が観察された(図2, 3)。 MAAの創傷治癒に対する効果を調べるため、ホタテガイ卵巣からMAA濃縮物を調製し、MAAを2または4%含有する軟膏を調製した。マウスの背部に作成した創傷(傷)に軟膏を塗布し、傷口の大きさを測定して、創傷の治癒に対する影響を調べたところ、MAAの創傷治癒促進作用が観察された(図4)。 |
| 成果の活用面・留意点 | MAAは繊維芽細胞増殖促進作用・紫外線吸収作用・抗酸化作用を併せ持つ成分として化粧品・浴用剤・飲食品・医薬部外品等に応用できる可能性がある。また、ホタテガイ卵巣のような水産加工廃棄物をMAAの供給源とすることでホタテガイ加工廃棄物に付加価値を付けることができる。今後はさらなる機能性の解明や、低コストの抽出法などを検討する必要がある。 |
| 図表1 | ![]() |
| 図表2 | ![]() |
| 図表3 | ![]() |
| 図表4 | ![]() |
| カテゴリ | 加工 乾燥 機能性 低コスト |
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