黒潮親潮移行域における浮魚類とハダカイワシ類の生態学的関係

タイトル 黒潮親潮移行域における浮魚類とハダカイワシ類の生態学的関係
担当機関 独立行政法人水産総合研究センター中央水産研究所
研究期間 2002~2006
研究担当者 西田 宏
谷津明彦(現所属
渡邊千夏子
能登正幸
北水研)
発行年度 2005
背景・ねらい 春季の黒潮続流域は太平洋に分布するマイワシ、マサバなど浮魚類の加入量決定の場と言われているが、この海域には夜間表層にハダカイワシ類などの中深層性魚類が浮上する。ハダカイワシ類は膨大な資源量を有し、浮魚類幼魚と同じくカイアシ類などの動物プランクトン食性であるため、餌の競合を通じて、浮魚類の初期生残および加入量変動に大きな影響を与える可能性がある。そこで、毎年5~6月に黒潮続流域から黒潮親潮移行域にかけて行われている夜間の表中層トロール調査により得られた、主要浮魚類とハダカイワシ類の分布と餌生物をもとに、餌の競合を検討した。
成果の内容・特徴
  1. 春季の黒潮親潮移行域に分布するハダカイワシ科魚類ではゴコウハダカ、ナガハダカ、シロハナハダカが主要種で、水平分布は浮魚類の幼魚とかなり重複していた。
  2. 上記主要ハダカイワシ類の夜間の鉛直分布は主に水深20m以深、浮魚類の幼魚は20m以浅で、水深20~40mで浮魚類とハダカイワシ類の分布が重複した(図1)。
  3. ゴコウハダカとナガハダカの耳石日周輪の解析により成長式を推定したところ、浮魚類の成長率よりかなり劣った(図2)。
  4. 2002年の4定点で得たハダカイワシ類と浮魚類稚仔の食性はカイアシ類が主体で、属や種レベルで食性が異なった(図3)。
成果の活用面・留意点
  1. ハダカイワシ類と浮魚類の食性は2002年の4定点における結果であるので、今後データを増やしたい。
  2. 今後の計画として、食性と水平・垂直分布を考慮したハダカイワシ類と浮魚類幼魚の生態的競合を定量化する。
  3. 最終的には、マイワシやマサバ等小型浮魚類の加入量変動に対する、ハダカイワシ類の分布密度の影響を検討する。
図表1 229793-1.gif
図表2 229793-2.gif
図表3 229793-3.gif
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