| タイトル | 在来魚活用によるブルーギルの繁殖阻止 |
|---|---|
| 担当機関 | 滋賀県水産試験場 |
| 研究期間 | 2005~2005 |
| 研究担当者 |
関 慎介( 滋賀県水産試験場 生物資源担当 ) |
| 発行年度 | 2006 |
| 背景・ねらい | これまでに、池中実験で在来魚との混養により、ブルーギルの繁殖抑制が明らかになった。そこで、どの在来魚が効率的にブルーギルの繁殖を阻止できるのかを把握するため、コイ・ニゴロブナ・ホンモロコの 33魚種について、ブルーギルとの混養試験を行った。 |
| 成果の内容・特徴 | 1.砂利を敷設した実験池に、対照区、コイ区、ニゴロブナ区、ホンモロコ区を各2面設けた。( 図 1. ) 2.試験期間中( 平成 17 年 6 月 11 日~平成 17 年 9 月 30 日 )、産卵床数・産卵床の状態・卵仔魚の状態・アオミドロによる被度を確認した。 3.産卵が確認された産卵床数に対する発眼までに卵仔魚が消滅した産卵床数の割合を捕食率とし、全産卵床数に対する被破壊産卵床数の割合を破壊率とした。また、アオミドロによる被度は、実験池における産卵場以外の部分を覆う割合とした。 4.各区の捕食率平均は、対照区 27.2%、コイ区 82.6%、ニゴロブナ区 60.3%、ホンモロコ区は 68.1%(一元分散分析、p0.05)であった。各区の捕食率をTukeyの方法で多重比較検定すると、1%有意水準でコイ区とホンモロコ区で対照区との間に有意な差が認められた。コイは産卵場を撹拌する行動が多くみられ、ホンモロコは集団で産卵床上の卵仔魚を啄む行動が確認された。各区の破壊率平均は、対照区は 7.1%、コイ区は 68.8%、ニゴロブナ区は 48.6%、ホンモロコ区は 4.6% (一元分散分析、p0.05)であった。捕食率と同様に検定した結果、1%の有意水準でコイ区は対照区との間に有意な差が認められた。ニゴロブナ区と対照区の間には、有意な差が認められなかったが、コイと同様に、ニゴロブナも産卵場を撹拌する行動が観察された(図2および図3)。 5.対照区とホンモロコ区では、8月末から9月にかけてそれぞれアオミドロによる被度が100%に達した。コイ区とニゴロブナ区の一つでは、アオミドロによる実験池の被覆はみられなかった。( 図 4. ) |
| 成果の活用面・留意点 | ブルーギルの繁殖阻止の方法の一つとして、コイ、ニゴロブナおよびホンモロコの活用が有効と考えられた。また、コイおよびニゴロブナは、アオミドロ等の繁茂抑制にも有効であると考えられた。 |
| 図表1 | 229910-1.pdf |
| カテゴリ | 繁殖性改善 |
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