| タイトル | 石垣島名蔵湾周辺海域の水産重要魚類の分布 |
|---|---|
| 担当機関 | 沖縄県水産海洋研究センター |
| 研究期間 | 2005~2005 |
| 研究担当者 |
太田 格 |
| 発行年度 | 2006 |
| 背景・ねらい | 近年,沿岸性魚類の漁獲量は著しく減少しており,早急な資源管理策が必要だと考えられる。海洋保護区は特に多様な漁業資源を利用する熱帯海域での資源管理の一手法として注目されるが,その選定には,産卵場,成育場,高密度域等の生態的に重要な海域が含まれていることが重要である。そこで石垣島名蔵湾周辺海域(既存の禁漁区:名蔵保護水面を含む)における水産重要魚類の分布状況の概要を把握するために潜水目視観察調査を実施した。 |
| 成果の内容・特徴 | 名蔵湾周辺の9つの調査海域(L0-L8,図1)で,4区分の水深帯(海草藻場SG:2m以浅,Shallow:2-5m,Middle:5-9m,Deep:10-20m)に観測定線(距離150m,幅5m)を設定し,合計30定線において,潜水目視観察による水産重要魚類(ハタ,フエフキダイ,フエダイ等10科77種)の個体数・体長測定(目視測定5cm単位)調査を2005年5月から2006年2月まで各月1回実施した結果,以下のことが分かった。 1)主な魚類の平均生息密度を比較した結果,スジアラ,ハマフエフキ,ヒメフエダイ,シロクラベラ等の水産重要種はL4,L5,L6の名蔵川河口周辺の海域で密度が高い傾向があった(表1)。 2)SGではフエフキダイ類,ヒメフエダイ,シロクラベラ等の稚魚が多く出現したが(図2),高密度を示したSGの海域は種間で異なった(表1)。 |
| 成果の活用面・留意点 | 3)多くの種で水深帯が深くなるに従い,体長組成のモードが大きくなる傾向が認められ,成長に伴い生息域をより沖合へ移していると考えられた(図2)。 1)名蔵湾における各種の発育段階に応じた分布生態特性および生息密度に関する知見が得られ,今後の保護区設置等の資源管理のために利用できる。 2)名蔵保護水面(L1-SG,L1-Shallowが該当)は,重要種および漁獲対象サイズの個体の生息密度は高くないが,SGに出現する数種の稚魚については生息密度が高く,成育場として重要な海域である。 |
| 図表1 | 229934-1.pdf |
| カテゴリ |
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