| タイトル | ウイルス感染は天然のヘテロカプサ赤潮の挙動に影響を及ぼす |
|---|---|
| 担当機関 | 赤潮環境部 |
| 研究期間 | 2000~2007 |
| 研究担当者 |
外丸裕司 山口峰生 長崎慶三 板倉茂 |
| 発行年度 | 2007 |
| 背景・ねらい | 近年、西日本各地では貝類へい死を引き起こす渦鞭毛藻ヘテロカプサによる赤潮が問題となっている。ヘテロカプサの増殖には、温度・日照・栄養塩などの物理・化学的要因に加え、捕食・溶藻といった種々の生物学的要因が関与していると考えられる。ヘテロカプサの死滅を引き起こす2種のウイルス(HcV、HcRNAV)が既に発見されており、両者の現場環境中における挙動ならびに赤潮との関係性が注目される。本研究では、6年間にわたるフィールド調査と室内実験に基づき、ウイルス感染がヘテロカプサ赤潮の挙動に影響を及ぼしている可能性を抽出した。 |
| 成果の内容・特徴 | 三重県英虞湾における貝類へい死原因藻ヘテロカプサおよび同種を溶藻するウイルスの動態を、2001~2006年にかけて調査した。その結果、(1)ウイルスはヘテロカプサ赤潮発生期間中に特異的に環境中に供給された、(2)水柱中のウイルスは赤潮終息後に速やかに減少したが、底泥中のウイルスは緩やかな減少を示した、(3)底泥中のウイルス量が多い年には赤潮が発生せず、少ない年には発生する傾向がみられた。以上の結果から、ウイルス感染が赤潮の挙動に影響を及ぼしている可能性が強く示唆された。 |
| 成果の活用面・留意点 | ・ウイルスが「天然の抗赤潮因子」として機能していることが明らかとなった。 ・ウイルスによる赤潮防除技術の理論的背景を構築する上で不可欠なデータが得られた。 ・ウイルスを用いた赤潮防除技術の安全性を強く支持する知見であり、将来的な赤潮防除技術開発場面において活用されるものと考えられる。 |
| 図表1 | 229985-1.pdf |
| カテゴリ | 病害虫 防除 |
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