愛媛県伊予灘で漁獲されたサワラの年齢組成と成長の季節変化

タイトル 愛媛県伊予灘で漁獲されたサワラの年齢組成と成長の季節変化
担当機関 愛媛県中予水産試験場
研究期間 2000~2007
研究担当者 千葉 眞佐光
発行年度 2007
背景・ねらい
これまで瀬戸内海のサワラについては,年齢組成や成長の季節変動に関して,漁獲量が減少した1980年代後半以前及びその後の春漁期での知見があるが,周年にわたる報告はない.本研究では,2000年から2006年における伊予灘産サワラの周年の年齢組成と成長の季節変化を検討した.年齢組成や成長の知見は資源量推定を行う上で非常に重要な基礎知見であり,これらの情報が整備されることで,サワラの資源評価の精度が向上する.

成果の内容・特徴 ○年齢組成の季節変化
秋漁期のうち特に漁獲の多い8~10月の年齢組成は1歳魚が主体で,11~12月は0歳魚も含まれていた.冬漁期の年齢組成は,1歳魚が主体であったが,0歳魚と2歳魚以上の高齢魚も含まれていた.春漁期は2歳魚が主体であったが,1歳魚と3歳以上の高齢魚も含まれていた(表1).
○月間成長量の季節変化
月間成長量は,0歳魚~2歳魚では9~10月が最大,3~4月が最小であった.季節平均値は,0歳魚~2歳魚とも,秋漁期が最大で,冬漁期,春漁期へ移行するに従い,成長量が減少する傾向がみられた(表2).
年齢別尾叉長の平均値は,10月が0歳471mm,1歳713mm,2歳838mmであり,4月が1歳582mm,2歳763mm,3歳で879mmであった。既往の知見によれば1980年代の年齢別平均尾叉長は、秋が1歳630mm,2歳727mmであり、春が2歳678mm,3歳752mmであることから,資源の低水準期にみられた個体の大型化は現在も続いていると考えられた(図1).

成果の活用面・留意点
・月単位の資源管理を検討する場合の基礎資料
・年齢組成や尾叉長の年変動を基にした漁獲予測(変動解析が必要)


図表1 229995-1.pdf
カテゴリ 季節変動

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