| タイトル | スリット型堰堤は魚道の代わりになるのか? |
|---|---|
| 担当機関 | 山梨県水産技術センター |
| 研究期間 | 2006~2006 |
| 研究担当者 |
大濱秀規 |
| 発行年度 | 2007 |
| 背景・ねらい | 堰堤やダムの設置により渓流魚は移動阻害、生息環境悪化、在来個体群絶滅等の影響を受けている。一般的にスリット型と呼ばれる透過型の堰堤は、生息環境に与える影響を軽減し、移動阻害を低減すると期待されているが、魚道機能については、ほとんど検討されていない。そこで、既設の透過型堰堤について魚道としての機能を調査し、設置上の留意点を明らかにした。 |
| 成果の内容・特徴 | 1 山梨県内では、透過型の砂防堰堤・床固工・谷止工・流木止が133基確認された。 2 83%の透過型堰堤の周辺で、イワナ、アマゴ等の生息が確認された。 3 92基について「魚ののぼりやすさからみた河川横断施設概略点検マニュアル(案)」(建設省河川局治水 課、1993)に基づき、遡上の可否を判定したところ、遡上困難が80基(87%)、遡上可能が12基(13%)であ った。 4 遡上可能率は、透過タイプによって異なった。 5 遡上の制限要因としては、「落差」が65%と最も多く、次いで、「流速」が12%であった。 6 「落差」は河床勾配と直線的に回帰し、河床勾配が急なほど「落差」が生じやすかった。 7 遡上可能と判定した透過型堰堤の最大勾配は20.5%で、これより河床勾配が緩やかな場所に設置された 透過型堰堤は全体の85%を占めていることから、多くの透過型堰堤で遡上機能を改善できる可能性があ ると考えられた。 8 不透過型堰堤に魚道を付設するより、スリット化の方が効果的であると考えられた。 9 透過型堰堤を魚道として機能させるためには、(1)「落差」を生じさせない、(2)透過部が広い場合に は「水深」を確保するため透過部の横断方向へ高低差をつける、(3)「流速」が速くなりやすいコンクリ ートスリットでは、流路幅を十分に確保する、(4)河床変動や堆積に対応するため、河床付近の透過断面 を大きくすることが重要と考えられた。 活用面:渓流域の生態系に配慮した防災事業 |
| 成果の活用面・留意点 | 活用面:渓流域の生態系に配慮した防災事業 留意点:堰堤の設置事業は、水産分野以外の機関が行っている。 |
| 図表1 | ![]() |
| 図表2 | ![]() |
| 図表3 | ![]() |
| 図表4 | ![]() |
| カテゴリ |
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