| タイトル | タイマイの安定採卵技術の開発 |
|---|---|
| 担当機関 | 栽培技術研究室 |
| 研究期間 | 2006~2010 |
| 研究担当者 |
小林真人 |
| 発行年度 | 2007 |
| 背景・ねらい | 国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストで近絶滅種に分類されているタイマイは、減少した資源の回 復を目的とした漁獲制限が行われているが、より積極的な施策として種苗放流による資源増殖が期待されている。そこで、本研究では加温飼育による雌の体重と卵胞の発達状況の調査、飼育方法(同居と隔離)の違いによる繁殖行動を調べた。 |
| 成果の内容・特徴 | 18年までの結果から、自然水温(20~29度)で飼育した場合タイマイの産卵周期は2年であることが示唆された。また、平成15~18年の雌の体重の変化を見ると、産卵後に体重が5.0~8.8%減少し、冬期(11~3月)にも体重が増加せず、翌年の産卵がなかった。成熟は水温と関係していると推察されたので(図1)、18年に産卵した体重71.9~71.8kgの雌2頭を用い、冬期(18年10月~19年3月)の水温を26℃に維持して飼育した。その結果、産卵後は体重が63.8~64.2kgと減少し、雌2頭ともに1年で体重が70.6~68.8kgまで増加した。また、そのうちB個体は18年の産卵後に退縮した卵胞が再び発達し、19年も交尾・産卵した(図2)。 交尾手法を開発するため、これまでの周年雌雄同居と周年別居飼育した交尾期のみ雌雄を同居させた場合の繁殖行動を比較した。観察は、雄1頭を収容した水槽へ約1週間後に雌1頭を収容する方法で行った。2事例は250kL水槽を用い、観察期間は1週間とした。3事例は110kL水槽を用い、観察期間は1日とした。その結果、250kL水槽の2例では1~3回の交尾が観察され、時間の経過とともに繁殖行動の頻度が低下する傾向が見られた。110kL水槽の3事例では雌を収容した直後にそれぞれ1回ずつ交尾が観察され、交尾時間は1例では約20時間(推定値)、残り2例では50~90分であった。このうち2例で交尾に成功し、雌2頭が合計7回産卵した。 |
| 成果の活用面・留意点 | (1)加温飼育により、同一個体で毎年採卵が可能となる。 (2)交尾時期をコントロールすることにより、計画的な採卵が可能となる。 (3)同一個体に毎年産卵させることによる雌ガメ自身や卵質への影響を調べる必要がある。 (4)交尾の成功率を向上させるため、適正な交尾の条件を調べる必要がある。 |
| 図表1 | 230065-1.pdf |
| カテゴリ | 繁殖性改善 |
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