| タイトル |
核移植による子牛の生産 |
| 担当機関 |
宮城県畜産試験場 |
| 研究期間 |
1991~1995 |
| 研究担当者 |
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| 発行年度 |
1993 |
| 要約 |
牛の核移植による子牛の生産に宮城県内で初めて成功した。未受精卵を切断二分離することにより容易に除核を行うことができ、複合活性化処理を行うことにより胚盤胞への発生率が向上する。
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| 背景・ねらい |
1個の受精卵から多くの受精卵の生産が可能となり、同じ遺伝形質を持つ多数の 個体(クローン)の生産により優秀個体を短期間で増殖する。
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| 成果の内容・特徴 |
- 20%CS加PBSに0.5Mトレハロースを添加したものを操作液とし、これに体外成熟卵を
浸漬してバイオカット(NO 715、フェザー社)により卵を切断した。切断に際しては、 ブレードを完全に押し下げない状態で細胞質の中心まで水平方向に移動して細胞質のみ 1/2を切断し、その後ブレードを完全に押し下げて移動して細胞質のすべてと透明帯の 1/2を切断した。卵子を上から押さえて透明帯の切り口を開口し、マイクロピペットを 挿入して第1極体側の細胞質を吸引除去することにより除核を容易に行うことができる (表1、 表2)。
- 除核から割球の移植、細胞融合を (1)熟開始後24時間で細胞融合後、
シクロヘキシミド10μg/ml5%CS加M199で4時間培養 (2)熟後42時間で 細胞融合し5μg/mlサイトカラシンB、5%CS加M199で1時間培養 (3) 複合処理=成熟開始後24時間でCaイオノフォアA23187(5μM5分) と直流パルス(25時間目;45v/mm50μsec 2回)およびシクロヘキシミド (24~30時間目;10μg/ml)により活性化刺激を行い、30時間目で細胞 融合の3種類の工程で行ったところ、複合活性化法では、胚盤胞への発生率が向上した (表3)。
- 生産された移植可能胚を25頭の受胚牛に移植したところ一卵性双生児3組を含む
10頭が受胎した(表4)。 平成6年1月16日に第1号(黒毛和種、♂、37kg)の産子を得た。
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| 成果の活用面・留意点 |
卵性多生子を得るための技術の検討が必要である。
- 未受精卵の除核の方法の検討
- 細胞融合率の向上
- 再構築胚の発生率の向上
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| 図表1 |
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| 図表2 |
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| 図表3 |
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| 図表4 |
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| カテゴリ |
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