水稲の不耕起移植栽培における速効性窒素の利用率と土壌窒素の吸収量

タイトル 水稲の不耕起移植栽培における速効性窒素の利用率と土壌窒素の吸収量
担当機関 福島県農業試験場
研究期間 1994~1997
研究担当者
発行年度 1994
要約 不耕起移植栽培における速効性窒素の利用率は、基肥では10%以下、中間追肥では34%~45%程度、穂肥では61~74%程度であった。土壌窒素の吸収量は、7月5日頃までは慣行移植栽培の半量にも満たないが、それ以降は多くなり、日減水深30mm程度のほ場では、成熟期には慣行移植栽培との差はほとんどみられなくなった。
背景・ねらい 水稲の窒素施肥法は、施肥窒素の利用率と土壌からの窒素供給量を基礎として
組み立てられている。不耕起移植栽培におけるこれらの知見は必ずしも十分とは
言えないので、重窒素法により速効性窒素の利用率と土壌窒素の吸収量を算出した。
成果の内容・特徴
  1. 不耕起移植栽培における速効性窒素の利用率
    基肥窒素の利用率は非常に低く、全窒素吸収に占める基肥窒素のウェイトは
    極めて小さかった。しかし、中間追肥(移植後1か月)の利用率は比較的高く、
    中間追肥が慣行移植栽培での基肥的な役割を担うものと考えられた。
    また、日減水深が30mm程度であれば、穂肥の利用率は慣行移植栽培並になると
    推察される。(
    表1、
    表2)
  2. 不耕起移植栽培における土壌窒素の吸収量
    不耕起移植栽培での土壌窒素の吸収量は、7月5日までは慣行栽培より
    著しく少ないが、それ以降の土壌窒素の吸収量は慣行移植栽培より多くなり、
    日減水深30mm程度のほ場では、成熟期には慣行移植栽培との差は
    ほとんどなくなった。
    (図1)
  3. 日減水深の異なるほ場における施肥窒素の利用率と土壌窒素の吸収量
    不耕起移植栽培における施肥窒素の利用率と土壌窒素の吸収量は、日減水深に
    よって異なり、日減水深が50mmを越えるほ場では施肥窒素の利用率、
    土壌窒素の吸収量ともに日減水深30mm程度のほ場を明らかに下回った。
    (表1、
    図1)
成果の活用面・留意点
  1. 不耕起移植栽培における速効性肥料の施肥体系では、中間追肥が不可欠である。
  2. 不耕起移植栽培で施肥を省力化するためには、緩効性肥料の利用が必要である。
  3. 減水深の大きいほ場は、施肥効率の面からみても、不耕起移植栽培には
    不向きであると考えられる。
図表1 230619-1.gif
図表2 230619-2.gif
図表3 230619-3.gif
カテゴリ 肥料 省力化 水稲 施肥

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