イネミズゾウムシ・イネクビボソハムシ同時防除の適期判定システム

タイトル イネミズゾウムシ・イネクビボソハムシ同時防除の適期判定システム
担当機関 岩手県立農業試験場
研究期間 1994~1994
研究担当者
発行年度 1994
要約 水稲初期害虫であるイネミズゾウムシとイネクビボソハムシの本田発生時期を、リアルタイムメッシュ気象情報システムの気温データを用いた有効積算温度推移から予測し、防除適期を同時判定できるシステムを構築した。
背景・ねらい イネムズソウムシ、イネクビボソハムシは、越冬後成虫の本田侵入時期や
産卵時期を、有効積算温度で予測できることから、気象経過の異なる地域毎に
それぞれの発生時期を予測するとともに、両害虫の同時防除可能な時期を判定し、
防除指導に役立てる。
成果の内容・特徴
  1. 任意のメッシュ地点毎に4月1日以降の気温時間値から、
    害虫別に有効積算温度を求め、それ以降の有効積算温度平年値から、
    イネミズゾウムシの圃場侵入盛期:72日度(発育限界温度13.8度C)、
    イネクビボソハムシの産卵盛期:180日度(発育限界温度11度C)などを
    予測する。
  2. 薬剤種類別の作用機作を勘案して、その施用適期幅を、
    害虫の発生時期前後の有効積算温度の範囲で規定し、防除適期を判定する。
    両害虫に有効な薬剤の場合、防除適期が重なる範囲を同時防除適期として
    判定する
    (表1)。
  3. 薬剤種類別の防除適期を判定する有効積算温度範囲は、
    薬剤の有効期間に合わせて任意の値に設定できる。
    (図1 システムによる予測、及び防除対策の検討手順)
成果の活用面・留意点
  1. 発生時期の予測結果をもとに各害虫の防除要否判定時期(イネミズゾウムシは
    成虫侵入盛期、イネクビボソハムシは産卵盛期)に、
    圃場での発生量を調査し、要防除水準以上の場合に防除を実施するよう指導する。
  2. 5月中に25度C以上の高温日が多い年には、有効積算温度が基準に達する
    以前に発生する場合がある。また、著しい低温経過では、基準より遅れる場合がある。
  3. イネミズゾウムシの越冬密度が高い場所では、
    畦畔ぎわの密度が早期から急激に高まることがあるので、
    このような場所では判定結果にかかわらず速やかに防除対策を講じる。
図表1 230626-1.gif
カテゴリ 病害虫 害虫 水稲 防除 薬剤

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