メチオニンによるダイコン萎黄病の発病抑制効果とその作用機作

タイトル メチオニンによるダイコン萎黄病の発病抑制効果とその作用機作
担当機関 福島県農業試験場
研究期間 1993~1994
研究担当者
発行年度 1994
要約 メチオニン施用のダイコン萎黄病に対する発病抑制効果をポット試験及び圃場試験により確認した。メチオニンを施用するとジメチルジスファイド、メタンチオールが発生し、Fusarium oxysporum菌密度を特異的に低下させることによると考えられる。
背景・ねらい ダイコン萎黄病等土壌病害の薬剤防除は効果の持続性、健康や環境に対する
影響などの問題も多い。したがって、安全かつ環境にやさしい防除手段の
開発が急務である。有機物の施用による本病の発病抑制を検討したところ、
必須アミノ酸の一種であるメチオニンを土壌に施用すると本病の発生が顕著に
抑制されることが明らかとなった。
成果の内容・特徴
  1. ダイコン萎黄病の汚染土壌にメチオニンを施用し、ポット試験及び現地圃場試験
    によりダイコン萎黄病の発生を検討した結果、発病は無処理に比べて抑制された。(
    表1、
    表2)。
  2. メチオニンを施用した土壌から、有機硫黄化学物様の臭気が認められ、
    ガスクロマトグラフィーによる分析の結果、ジメチルジスルファイド、
    メタンチオールが検出された。
  3. メチオニンを施用した土壌の微生物相を希釈平板法によって調査したところ、
    Fusarium oxysporum菌密度は、特異的、顕著に低下していた。
    (表3)。
  4. メチオニンに代えてジメチルジスファイド、メタンチオールをS換算で
    等量、土壌に添加し、微生物相を調べた結果、メチオニンと同様、
    Fusarium oxysporum菌密度の特異的、顕著な低下が認められた。
  5. これらのことから、メチオニン施用はダイコン萎黄病に
    対して高い抑制効果を持つ。この効果はメチオニンの微生物分解による
    ジメチルジスルファイド、メタンチオールの発生がダイコン萎黄病菌を含む
    Fusarium oxysporum菌密度を低下させることによる。
成果の活用面・留意点 メチオニンの発病抑制効果はクロールピクリンと比較してやや弱い傾向が認められる。
メチオニンを土壌に過剰に施用すると一時的に作物の生育を抑制することがある。
図表1 230633-1.gif
図表2 230633-2.gif
図表3 230633-3.gif
カテゴリ 病害虫 萎黄病 くり だいこん 防除 薬剤

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